この記事では、ヨガの「ポーズ」にはどういった意味があるのか解説します。ヨガの基礎として、初めに学ぶ人も多いポーズ。エクササイズという感覚でポーズを行なっている人も多いと思いますが、ポーズにはヨガを深めるための深い意味が存在します。
「ポーズはなんのためにやるのだろう?」「ほかのエクササイズや運動とはどう違うのだろう」と疑問に思っている人や、ヨガや内観へのメソッドをさらに深めたい方は、ぜひご参考にしてください。
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ポーズとは
ヨガの実践部分である「ポーズ」は、瞑想を深める過程の一つとされています。
古典的のヨガでは、ポーズは「坐法」とされていましたが、16~17世紀以降、瞑想へ導くためのサポート方法としてポーズがまとめられました。
ポーズは運動の類とされていますが、大切なのは「安定して快適であること(『ヨーガスートラ』)」。単に汗をかくものではなく、身体・心・魂の一体感が得られるような動きがヨガであると考えましょう。
ポーズは一体化のため
ヨガの基礎として、ポーズから習う人も多いのではないでしょうか。初めはダイエットやエクササイズ目的でヨガを始めた方でも、続けていくうちに「ほかのエクササイズやフィットネスとはどう違うのだろう」とヨガの深みが気になり出す人もいるはずです。
ヨガの根本経典『ヨーガ・スートラ』によれば、ヨガは心の動きをコントロールするものだとされています。内なる心の動きに意識を向けコントロールするという目的のための「8段階」の三項目目がアーサナ、つまりポーズです。
つまりポーズは、ヨガの目的である心の動きのコントロール、一体化のための行いといえるでしょう。
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ポーズは瞑想を深めるための行い
ポーズとは、もともと蓮華座の座法、いわゆる瞑想のポーズでした。
かつて蓮華座の座法で悟りを開こうとしたヨガ行者が、この姿勢では集中が困難だと考え、身体的な動きや呼吸法を用いてより自分の中へ意識を集中できるよう、ポーズを用いるようになったとされています。
つまりポーズは、より深い瞑想のためのツールであると考えられています。ポーズを行い身体の停滞をなくし、健康を保つことでより良い瞑想を可能にします。
内観とポーズの関係
ヨガの最終目的のために行うポーズ。ポーズの際に大切なのが、内観です。内観とは、自分を見つめることです。自分の筋肉や血流、神経、意識などを感じていくことから始まります。
自分の身体のどこが痛いか、どこに違和感を覚えるかなど、身体の状況を冷静に確認していくことが内観そのものです。
内観の作業は、ヨガを継続するに連れて深まっていきます。内観により今まで気がつかなかった新しい自分を知ることができるのも、ヨガの面白さの一つでしょう。
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チャクラについて
内観をする際に知っておきたいのが、チャクラです。チャクラは、体内と体外を巡るエネルギーの循環を司っている場所です。ポーズをとる際、チャクラを意識することはとても大切です。
身体は、目には見えない複数のエネルギーで制御されています。これは絶えず動き、変化します。ヨガでは、人間には「スシュムナー」という脳の中心へ通る導管があるとし、エネルギーはこの導管を上下に流れていると考えられています。そして、すしゅむなーの上にあるエネルギーの中継地点が、チャクラです。
チャクラは体内のあちこちにあり、心身と相互作用を持ちます。チャクラ達が活性化すると、眠っていた内なる力が覚醒し、宇宙や自分を取り巻くものとの一体感を得ることができます。
まとめ
以上、ポーズの意義や瞑想や内観との関係についてご紹介しました。
その行動の意味を知り、意識して身体を動かすことで、よりヨガを深めることができます。
さらにヨガの深みへ到達したい方は、ヨガの起源について理解してみるのも良いでしょう。また、ヨガの根本経典『ヨーガ・スートラ』からヨガの本来の意味を知ってみることも有意義です。
ぜひ自分に合った方法でヨガを深めてみましょう!