この記事では、ポーズが苦手な人に向けた、上達するためのコツをご紹介します。
運動が苦手な人や身体が硬い人の中には、ヨガのポーズに苦手意識を感じている人も多いのではないでしょうか。特に集団レッスンになると、「私だけポーズができていない・・・」「周りの人のポーズを見られるのが恥ずかしい」と劣等感を覚える人もいるでしょう。
この記事では、ポーズへの苦手意識を克服するためのコツを載せています。ぜひご一読いただき、今よりもっとヨガを楽しみましょう!
ヨガをこれから始める方、初心者の方はこちらの記事もご参考にしてください。
ヨガにおける「ポーズ」とは
ヨガの実践部分である「ポーズ」とは、瞑想を深める過程の一つとされています。古典的のヨガでは、ポーズは「坐法」とされていましたが、16~17世紀以降、瞑想へ導くためのサポート方法としてポーズがまとめられました。
ポーズは運動の類とされていますが、大切なのは「安定して快適であること(『ヨーガスートラ』)」。単に汗をかくものではなく、身体・心・魂の一体感が得られるような動きがヨガであると考えましょう。
ポーズの苦手意識を克服する10つの方法
ヨガのポーズを行ううえで大切なのは、「こだわらない」ことです。ポーズがうまくできているか、周りと比べて形が崩れていないかを気にするのではなく、自分の身体や心の内側に集中することがヨガの第一歩と言われています。
それをふまえて、下記「ポーズの苦手意識を克服する10つの方法」を見ていきましょう。
1.ポーズの形は二の次で良い
「ポーズがきれいに取れない・・・」と悩んでいる方も多いでしょう。しかし、ヨガの目的は自分の内側に集中し、自身の心身の状態を実感すること。そのため、ポーズは二の次と考えて良いのです。ヨガを続けていくことでポーズに慣れていくと、段々と身体がスムーズに動くようになり、洗練された姿勢になっていきます。焦ることはありません。
同じくポーズが苦手な筆者の体験記をご覧ください。インストラクターの先生に「ポーズにこだわらない」ことの大切さを学んでいます。
2.身体が硬くても大丈夫
ポーズへの苦手意識がある人は、身体が硬いと悩んでいる方が多い印象です。そもそもヨガは、自分の心身を観察し、身体を正しく無理せず使いこなせるようになるための行いでもあります。身体が硬いと感じる人は、むしろ自分の動きの中でどこがぎこちないのか、無理して動いているのか細かく知ることができ、ポーズを続けることで身体がしなやかになっていくメリットがあるといえるでしょう。
3.筋肉痛になっても心配ない
ポーズを取ることで、筋肉痛になることもあります。しかしヨガは、深い呼吸を繰り返していく有酸素運動なので、かたまった筋肉をほぐしていく効果があります。そのため、筋肉痛になったとしても心配せず、ストップする必要はありません。ただし、無理せず丁寧に動きましょう。辛いと感じたなら、休憩することも大切です。
4.辛くなったら休憩する
ヨガのポーズは運動要素が多いので、運動が苦手な人のなかには途中で辛いと感じることもあるでしょう。太陽礼拝など、流れのあるポーズの場合は全身を調整する目的があるため、なるべき最後まで行うのがベストです。ただし、辛くなったら休憩しましょう。あくまでリラックスしながらポーズをこなすことが大切でしょう。
5.頑張りすぎず、力を抜く
ヨガでは、頑張りすぎると力が入って逆効果になってしまうことがあります。重要なのは、リラックスして行うことです。まずは腹式呼吸の練習をして、深い呼吸を身に付けましょう。特に吐く息を長くすると、リラックスしやすくなります。呼吸を深めることで自律神経が調整され、適度に力を抜くことができます。
呼吸の方法については、下記の記事をご参考にしてください。
6.スマートフォンは電源オフする
自宅でヨガやポーズの練習をする方は、気が散らない環境を作ることが大切です。スマートフォンは電源をオフにし、自分の内側に集中できるようにしましょう。また、暑すぎたり寒すぎたりしても気が散ってしまうので、適温を心がけます。ポーズが崩れたときにも家具などに当たらないよう、十分なスペースを確保しておきましょう。
7.ポーズの練習はいつでもOK
ポーズの練習は、満腹時でなければ基本的にいつでもOKです。満腹の際は、集中力が低下する傾向にあり、ヨガには適さないとされています。たとえばインドのスタジオでは早朝の朝食前にポーズを行うことが多いようですが、自分が続けやすい時間帯であればいつでも良いでしょう。できるだけ毎日続けられう時間を選ぶことをおすすめします。
8.めまいや貧血が起きたら無理をしない
ポーズを行っている際にめまい、貧血が起こったら、無理せず中断しましょう。また、少しでもめまいを感じたら、呼吸を深くするように意識することで、楽になる可能性が高まります。ただし、血液のバランスの悪さでめまいや貧血が起こるという方は、血流を改善するヨガはとても効果的な健康法といえるでしょう。ぜひ無理せず、適度に休憩を取りながら継続していきましょう。
9.音楽や香りで楽しもう
苦手意識が高まりモチベーションが上がらなくなっている方は、ぜひ音楽や香りを取り入れてみましょう。自分の好きな音楽や香りのなかで行うことにより、楽しくポーズを行えるようになるのではないでしょうか。香りは落ち着けるものや、アロマキャンドルがおすすめ。音楽は、自分が集中できるものであればアップテンポでも落ち着いたものでも大丈夫です。
10.週1で3ヶ月続けてみよう
ヨガの効果は、週に1度で3ヶ月継続すれば、動きや呼吸に慣れ始め、効果が実感できるようになるとされています。効果には個人差がありますが、目安として3ヶ月続けてみましょう。いつ効果が出るのか不安な方でも、とりあえず3ヶ月間とゴールを決めれば、続けやすいのではないでしょうか。
3ヶ月経った時点で効果が出なければ、練習方法や呼吸の仕方を変えてみるなど解決策を取るか、ほかのヨガのレッスンを受けて気分転換してみても良いでしょう。何せ、ヨガにはたくさんの種類があるのです。ハンモックに揺られながら行うものや、音楽に合わせてダンスの要素を取り入れつつ行うものなど、楽しめる方法はたくさんあります。
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まとめ
以上、ポーズの苦手意識を克服する方法を10つ紹介しました。大切なことは、「ポーズの技術を上げる」のではなく、むしろ「ポーズにこだわらないこと」だと知れたのではないでしょうか。
ポーズがうまくできているかに気を取られず、冷静に自分の内側を見つめることに集中してみましょう。そうすれば、自ずと姿勢も安定してくるのではないでしょうか。
自分に合った方法で、無理せず楽しみながらヨガを続けていきましょう!