ヨガの「内観」とは?ポーズとの関係や実践方法も解説

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この記事では、ヨガのポーズを行う際の「内観」についてご紹介します。

内観は、ポーズを行う際に大切な瞑想へのステップです。内観について知ることで、より自分を客観視でき、ヨガを深められます。

「瞑想がうまくいかない・・・」「最近ポーズが上達しない・・・」など悩みがある方は、解決のヒントになるかもしれません。ぜひご一読ください!

内観とは?ポーズとの関係

内観とは、ポーズを行った際、どの動きがどういった生理現象を起こすのか、またはそれにより身体がどんな反応を示し、変化していくのか観察することをいいます。それは皮膚感覚から始まり、筋肉、血管、中枢神経、骨格、細胞の動きまで、ヨガを深めるにつれ奥深くまで観察できるようになります。

ヨガのレッスンでは、「内観」をいさまざまな言葉で表すことがあります。たとえば「自分と向き合う」「心の内側を観察する」「心の中の声を聴く」など。

ヨガの根本経典『ヨーガ・スートラ』では、「禁戒・歓戒」が予備条件。「アーサナ・調気・制感」が外部部門で、予備と外部を「疑念・静慮・三昧」に至るための準備段階としています。

内観は、この「三昧」へ向かううえでの過程です。内観が進めば自分を冷静に観察できるようになり、ヨガの目的地点へ到達する近道となるでしょう。

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内観の方法

ヨガのアーサナは有酸素運動レベルなので、内観を伴いません。そのため、気持ちよく汗をかくだけにとどまってしまいます。内観を上達させるには、柔らかく、ゆったりヨガに取り組むことが大切です。スポーツのように取り組むのではなく、身体の力を抜くことを意識しましょう。

「集中」しすぎるのではなく、冷静に「観る」こと。その行いを、少し引いたところから眺め、現象を優しく受け止めること。それが内観を上達させるために重要なポイントといえるでしょう。これを日頃から行うことで、自然に物事を客観視できるようになります。

内観を実践してみよう

ここで、「内観」の実践方法を紹介します。下記、手順に沿って確認していきましょう。

①呼吸の流れを「観察」

まずは自分の呼吸を整えます。呼吸が深まってきたら、今度は呼吸の流れに目を向けましょう。鼻の内側や喉、胸、お腹・・・手足の先まで全身に流れる呼吸の行方を観察し定期ます。「温かい」「冷たい」「スムーズ」「滞る」など、感じたことをただ受け止めてみましょう。

②身体の状態を「観察」

呼吸が流れを観察できたら、次は身体の状態を観察しましょう。表面的な状態だけでなく、筋肉や骨、血流など目に見えないところまで意識することがポイント。

身体の痛みや違和感なども確認します。疲れや不調、負荷がかかっている部分には余計な力がかかっていて、緊張している場合があります。違和感がある部分には、呼吸を送り込んでみると良いでしょう。その際、息が行き渡った際に緊張が和らぐか、動きやすくなるかなど、身体の変化や反応を観察しましょう。

③心の中を「観察」

最後は、心の内側に目を向けます。呼吸を深め、実際にポーズを取ることで生じる変化を感じてみましょう。呼吸を通して感じたことを、素直に受け止めてみます。

この際に、具体的に言語化する必要はありません。「なんとなう不安を感じる」「心が軽くなっている」など、難しく考えずに自分の感じた感覚を受け止めましょう。

大切なのは、自分の内側にある気づきに集中することです。気づいたことを受け止め、深く観察する、というのは繰り返すことで内観ができるようになります。

内観を上達させるには

内観を充実させるためには、全身の血流、肺、細胞、呼吸筋などを内観することが重要です。次に、骨格や臓器、インナーマッスルを観察していきましょう。アーサナの間だけでなく、日常生活でも内観するよう心がけることで上達します。

慣れてきたら、エネルギー(プラーナ)の循環やコントロールのため、中枢神経を内観していきましょう。独学で行うのが難しい場合、インストラクターや指導者にレクチャーを受けるのも良いでしょう。

内観をスムーズに行うためには、リラックスし、集中力を身につけることが大切。静かな環境で目を閉じ呼吸を整え、心身を落ち着かせましょう。落ち着いてきたら、ポーズを取りつつ、集中して観察を続けていきます。

内観と外観

内観の先にあるものは、「外観」という観察です。内観は、ヨガ八支則のうち、「疑念・静慮・三昧」に至るための準び段階「アーサナ・プラーナーヤーマ・ムドラー」などを卒業するために必要なものです。

それは、脳が肉体をコントロールすることがヨガにおける初歩的な壁となるからです。脳が肉体をコントロールするためには、脳と肉体を繋ぐものを確立させなければなりません。

その繋がりを確立できれば、心身に起こる不必要な要素を一つひとつ除去できるようになります。その段階になると、自分自身を大きく包み込むような「外観」ができるようになるとされています。外観が可能になると、ヨーガ・スートラの「純粋観照者」(=ヨガの目的)へと近づくことができるでしょう。

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まとめ

以上、内観についてご説明しました。

ヨガでの内観に慣れたら、日常生活でも内観の練習をしてみると良いでしょう。歩いているときや、部屋でリラックスしているときなど、隙を見て内観を行っていくことで、ヨガが深まっていきます。

内観を知ることで、さらにヨガを楽しむことができたら幸いです!