ヨガの補助アイテム(プロップス)には、さまざまな種類があります。ヨガ初心者の方や、身体が硬い人が無理をしないために用いるアイテムが基本ですが、上級者の方がポーズを深めるために使う場合もあります。
どちらにせよ、プロップスを使うことで無理せず快適にヨガを行うことができます。
この記事では、プロップスの使い方を分かりやすくまとめました。補助アイテムを使ってヨガを深めたい方は、ぜひご参考にしてください。
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①ブロックの使い方
ブロックの効果
ヨガのブロックは、座位や立位のポーズで手足をサポートするために使うことが多いです。身体が硬い人が無理に床に手を着いたり足首を持とうとすると、手にもたれかかってしまい、前足に負担がかかった理、背骨が曲がってしまう恐れがあります。
ブロックの上に手を置くことで、足にかかる体重をブロックへ逃し、負担を軽減することができます。両足が均等に伸びることから下半身が安定し、背筋が伸び、ポーズ本来の効果を得ることができます。
ブロックの使い方
前述したように、ブロックは足りない高さを補うために用います。ほかにも、身体の開きたいところにブロックを置く方法もあります。
また、両足の間にブロックを挟んだり、頭を沈めるために用いたりと、使い方はさまざま。ポーズを見直したり、深めたりする際に用いられることもあります。
ブロックの素材
ブロックの素材は、木製、フォーム、コルクがあります。
木製は硬くて安定感に優れているので、体重を支える際におすすめです。フォームとコルクは軽量なため持ち運びに便利です。軽いため安定性には欠けますが、足りないスペースを補う目的であれば十分でしょう。
②ベルトの使い方
ベルトの効果
ヨガベルトは、柔軟性が足りずポーズがうまく取れないときや、効果的な姿勢を取るため用いられ、「ストラップ」と呼ばれることもあります。
長さを利用して身体の動きをコントロールできたり、腰と足に固定して股関節を開き、骨盤内の血行をスムーズにすることができます。
ベルトでサポートすることで、ポーズの正しい力の入れ方を学び、矯正することができます。
ベルトの使い方
ベルトで手や足を固定し、バックルを使って輪を作り、手や足に引っ掛けて使用します。
たとえば足をまっすぐ伸ばすポーズで、足先を手で持てない場合腰から足全体が気持ち良く伸びる感覚を掴むことができません。足先にベルトをかけると、身体の硬い人でも足を正しい方向に伸ばすことができるため、下半身の筋肉が均等に伸び、ポーズが安定します。
また、足と腰をベルトで固定するやり方もあります。ベルトがないと両足を骨盤に近づけた状態を保とうとして股関節に緊張がかかり、本来の効果が得られません。
③ボルスターの使い方
ボルスターの効果
ボルスターとは、細長い円筒形の枕です。身体の一部を乗せて位置を調整したり、身体をより開いたりするためめに用います。畳んだブランケットやクッションを数個重ねて代用することもできます。
長枕のような形状なので、ブロックでは補助しづらい広範囲のサポートが叶います。
休息のポーズでは、背骨の下にボルスターを置くことで、自然に横隔膜や胸が開くため、楽に呼吸ができるようになります。酸素を十分に取り入れられることで内側からリフレッシュでき、疲労回復にも効果的です。
ボスルターの使い方
ボルスターは、生理時や疲労時などに行うメディカル系のポーズの際に活用することが多いです。ボルスターの上に頭を乗せ、緊張を解いたり、背骨をのせて胸を開くために用いられます。
前屈のポーズでは、足の上に置いて用いることもあります。ボルスターがあることで、腹部を締め付けずゆるやかに背骨を伸ばすことができます。ベックベンドなどで沿った筋肉を戻すときにも有効です。
④ブランケットの使い方
ブランケットの効果
ヨガのブランケットは、幅広い用途で使用でき、ボスルターの代わりになることも多いです。首を痛めやすい肩立ちのポーズでは、肩をサポートし、首を保護することができます。
肩立ちのポーズは長くやればやるほど首の骨を痛めやすいので、上級者の方ほど用いると良いでしょう。
ブランケットの使い方
肩立ちのポーズを取った際、両肩と両肘が十分に入る大きさにブランケットを畳み、下2〜3枚敷きます。首を空気のクッションで保護し、怪我を防ぐのが代表的な使い方といえるでしょう。
また、同様に畳んだブランケットをお尻や足のサポートとして使うこともあります。座位のポーズをする際にも、畳んだ状態のブランケットの上にお尻を乗せて座ると、腰が引き上げられ下半身が安定します。
ヨガのあとの休息のポーズで、身体を冷やさないよう広げて全身にかけても良いでしょう。
まとめ
以上、プロップスの効果と使い方を説明しました。
ヨガで大切なのは、無理をしないこと。いかに無理のない体勢でリラックスして行えるかを考えた際、プロップスの使用は非常に有意義だといえます。
自分のレベルや目的に合わせてプロップスを選び、安全にヨガを行いましょう!