【ヨガ入門】ヨガの歴史を解説!始まりから現在まで

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この記事では、ヨガの歴史を始まりから大まかに説明していきます。ヨガへの理解を深めるために、どのようにしてヨガが誕生したのか知っておきましょう。

①ヨガの起源 紀元前4500年ごろ

ヨガの起源は、今から4500年ほど前。インド史の起源と同じ、インダス文明からだといわれています。

インダス文明を代表する遺跡「モヘンジョ・ダロ」からは、ヨガの座法と酷似した姿が刻まれた印章が発掘されています。

インダス文明は、いまだに解明されていない部分も多いです。ここでは、諸説あるなかの一つとして、インダス文明で始まった「ヨガ」を紐解いていきます。

②『ヴェーダ聖典』 紀元前1000年ごろ

ヨガを発展させていったのは、当時インドを侵攻したアーリア人だといわれています。アーリア人は、ヒンドゥー教の前身といわれるバラモン教を信仰し、自然現象の背後に神が宿ると考えられていました。祭壇を構え、その前で祈ることで、神々を接触できると考えたのです。

そういった神と交わるために儀式の手順や形式、祈りの言葉や讃歌が書かれたのが『ヴェーダ聖典』です。ヴェーダ聖典に記された哲学は、ヨガの萌芽を感じさせる内容が散りばめられています。

③『ウパニシャッド』 紀元前400年ごろ

「ヨガ」という言葉が明記されているのが、『ウパニシャッド』良いう古典です。

ウパニシャッドには、ヨガを「5つの知覚器官と、1つの思考器官をしっかり持つこと」だと書かれています。そのため、『ウパニシャッド』が書かれた当時、すでに「ヨガ」という言葉が公的に使用されていたことが分かります。

ヨガの語源が、牛や馬と荷台をつなぐ横木「軛(くびき)」であるとされる説明も、この書物でなされています。

④『バガヴァッドギーター』 紀元前100~200年

ヨガを学んでいると、「宇宙」や「チャクラ」といった単語を聞く機会もあるでしょう。こういった神秘や哲学、宗教観を綴った聖典が『バガヴァッドギーター』です。

この聖典には、英語や古典的な日本語、サンスクリット語などが入り混じり、絡み合っています。複雑に感じるかもしれませんが、ストーリー形式で分かりやすくインドの精神を学ぶことができます。

⑤『ヨーガスートラ』 400年ごろ

ヨガのおおもと、根本教典として知られるのが『ヨーガスートラ』です。この本は、ヨガの古典文献のなかでも最古とされています。

『ヨーガスートラ』は、インド哲学の一つ「サーンキヤ哲学」をベースに書かれています。サーンキヤ哲学は、他言的二元論を唱えています。魂と身体は別もので、双方が分かれた状態でなければ悟りは開けないといった教えです。

この哲学をもとに、『ヨーガスートラ』では、瞑想に没頭し、本来の自分や生き方を心の内側から見つけ出す方法を説いています。

ラージャヨガについて

この、『ヨーガスートラ』に登場するヨガは、「ラージャヨガ」といいます。これは、瞑想中心のヨガで、ポーズは座法のみ。深い呼吸法で悟りを目指すというものです。

しかし、ラージャヨガの方法で深い没頭、高みへの到達を目指すのが難しかったため、新たなポーズや呼吸法が考えられていきました。

⑥ハタヨガ 〜現在

ラージャヨガ以降、さまざまな瞑想法、呼吸方、ポーズが開発されていきました。

そのなかでも、現在世界的に盛んに行われているヨガが、「ハタヨガ」です。ハタヨガは、「ポーズ」「呼吸法」「瞑想」で構成されるヨガで、心身を動かす原動力となる「気」を重視する傾向にあります。身体や呼吸を使い「気」の流れを抑制し、心をコントロールします。

まとめ

以上、ヨガの始まりからの歴史を大まかにご紹介しました。始まりから4500年ほど経過した現在でも、ヨガは人々に心身の安らぎや健康をもたらしています。先人に感謝し、自分らしく生きるための道筋として、今後も地道にヨガに励んでいきましょう。

※紹介した歴史や成立年などについては諸説ありますので、ご了承ください。