ヨガ発祥の地!インドの神々・偉人たちを紹介

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ヨガは現在、多くの人にとって欠かせない心身の健康法となっています。

そんなヨガの発祥に多くの偉人たちが関わっているのをご存知でしょうか。ヨガの発祥の地であるインドには、さまざまな神や偉人たちが存在します。今回は、そんなインドにまつわる神や聖者たちを取り上げたいと思います。

「ヨガのルーツが知りたい」という方、インドの歴史や偉人たちに興味のある人はぜひご一読ください。

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インドの神様

まずは、インドの神様についてご紹介します。

インド三大神

インド神話では、三大神ブラフマーが宇宙を造理、ヴィシュヌがそれを維持し、シヴァが破壊するとされています。

シヴァ

シヴァは、インド三大神のひとり。ヨーガを創始したといわれるています。日本では「不動明王」「大黒天」などと呼ばれています。

ほかにも、1116の異名を持つといわれており、「マハーデーヴァ(大神)」や「ハラ(万物を破壊する者)」、「シャンカラ(恩恵を与える者)」などさまざま。男性神ですが、ときには両性具有の姿をとることもあります。破壊を司るとされていますが、恩恵を施すという真逆の側面もあるとされています。

ヴィシュヌ

ヴィシュヌもインド三大神の一人で、世界を維持する役目を持っています。

ヴィシュヌはインド最古の聖典といわれる『リグ・ヴェーダ』に登場し、天と空、地の三界をたった三歩でまたぐとされていました。ヒンドゥー教が盛んになったことにより、ヴィシュヌはシヴァとともに最高神として民衆から信仰を集めました。

ヴィシュヌは海洋と縁が深く、海底から不死の飲料「アムリタ」を得たとされています。その過程で海中から出現したとされるシュリー(吉祥天)を妻としています。

ブラフマー

ブラフマーは、インド三大神の一人で、仏教名は「梵天」。ヒンドゥー教の創造神であり、ウパニシャッド思想の原理「ブラフマン」を神格化したものでもあります。

ブラフマーは造物主とみなされ、初期仏教経典の成立時は、創造神として認められるようになりました。シヴァやヴィシュヌの信仰が高まるにつれブラフマー地位は下がり、二人の最高神のどちらかの影響のもと宇宙を創造すると考えられるようになりました。

そのほかの神様

パールヴァティー

パールヴァティーは、「山の娘」を意味するシヴァ神の妻。二人の子は、ガネーシャと軍神スカンダです。インド神話の中では、母性愛の女神として扱われる優しい女神。

しかし、化身し「ドゥルガー」に姿を変えると、とても強い女神になるといわれています。

ブッダ

ブッダとは、悟りを開き、仏教を開いた釈迦族のゴーダマ・シッダールタのことを指します。「仏(ぶつ)」や「ほとけ」ともいいます。中国では「浮図(ふと)」と発音され、それが日本に伝わったのが語源とされています。

言葉としては、「目覚めた人」「真理・本質を悟った人」を表しており、その一人であるゴータマ・シッダールタ、後のブッダとなります。

サラスヴァティー

サラスヴァティーは、学問と芸術の女神です。日本では弁財天と呼ばれています。名前の由来は、インドに実在したサラスヴァティー河だとされています。ヴィーナという弦楽器を持っているのが特徴です。

創造神ブラフマーがヴェーダ(聖典)を創ったとされていますが、使われている文字を発明したのはサラスヴァティーです。

クリシュナ

クリシュナ神は、横笛バーンスリーを手にするヒンドゥー教の神様。

聖典のなかでは、無敵の姿と人間味のある描写で描かれています。そのため、クリシュナは、至高の神であり、人々から愛される英雄として崇められました。クリシュナという名前は本来「人々を惹きつける」といった意味があるのも納得です。

また、ヒンドゥー教では、クリシュナは三大神ヴィシュヌの化身として考えられています。

ガネーシャ

ガネーシャは、困難や障害を取り除いて福をもたらす存在とされており、豊穣や商売繁盛に欠かせない神様です。インドの三大神シヴァと、その妻パールヴァティーの子供とされています。


その姿は特徴的で、4本の腕をもつ人間の身体に、片方の牙が折れた象の頭を持っているとされています。頭が象であることについては諸説ありますが、特に有名なのは、シヴァが誤ってガネーシャの首を切り落としてしまい、結局見つけることができずに、象の首を代用としてガネーシャの頭に付け復活させたためという説です。

インドの聖者

シヴァナンダ

シヴァナンダはもともと医師でしたが、人間の根本的治療にヨガが優れていると理解し、転身しました。インド北部に「シヴァナンダ・アシュラム」を創設。

シヴァナンダの教えは弟子、スワミ・ヴィシュヌ・デヴァナンダが欧米に普及しました。それが現在の「シヴァナンダヨガ」です。また、同様にスワミ・サッチダナンダは、「インテグラルヨガ」を創始しました。

ラーマクリシュナ

ラーマクリシュナは、近代インドの代表的な聖人・宗教家です。伝統豊かな精神文化を体現し、インド人に誇りを取り戻させました。

幼少期からさまざまな神秘体験をし、10代でカルカッタへ出て、祈祷や祭式の仕事をしました。20代でカーリー女神を祀る寺院の役僧となります。その後は世俗を捨てた生活をし、ヴェーダンダ哲学やヴィシュヌ派の聖典の研鑽を行いました。

パラマンサ・ヨガナンダ

パラマンサ・ヨガナンダは、1920年代にアメリカにヨガを伝え、真理を説き続けたヨガ指導者です。クリヤー・ヨガを「神の理解と内なる心の平安のための科学的技法」であると説き、それを西洋に広める活動に従事しました。

彼の教えは、クリヤー・ヨガは、身体に大量の酸素を取り入れ、これが「生命の流れ」と変わり、人々がカルマから解き放たれるというもの。その結果、心身の衰えを止めることができるとされていました。

ヴィヴェーカナンダ

ヴィヴェーカナンダは、ヒンドゥー教の改革運動家で、インド内での社会奉仕、インド外での不況に従事しました。植民地時代のインドで、人々に民族的自覚を促した功労者でもあります。

ヴィヴェーカナンダはヴェーダンダ思想を持ち、師匠はラーマクリシュナです。西洋近代の知識を吸収したインド人知識人たちによるインド近代化、ヒンドゥー教の伝統復興のための改革運動を代表する人物として讃えられています。

現代ヨガの父と弟子

現代ヨガを語るに欠かせないのが、クリシュナマチャリヤと、アイアンガー・パッタビジョイスの師弟関係です。

クリシュナマチャリヤの教えに基づき、アイアンガーとパッタビジョイスは双方「アイアンガーヨガ」「アシュタンガヨガ」を創り世に広めました。

クリシュナマチャリヤ

クリシュナマチャリヤは、アイアンガーヨガ・アシュタンガヨガの創始者二人(アイアンガー・パッタビジョイス)を育てた現代ヨガの父です。

クリシュナマチャリヤによるヨガは、一人ひとりに合わせてカスタマイズされたヨガで、セラピーを処方し、プライベートレッスンにより心身をヒーリングします。

クリシュナマチャリアはヨガについて「メスを使わない手術」を話しており、その人の不調に合わせて個別の呼吸法を教え、ポーズや瞑想、食事や考え方を処方します。

アイアンガー

アイアンガーは、クリシュナマチャリヤの弟子であり、アイアンガーヨガの創始者です。世界に影響を与えた人物として賞賛を受けています。

アイアンガーヨガは、伝統的なヨガに解剖学・心理学を取り入れ改善を加えたもので、骨格に忠実に行い、方向性・バランス・調和を図るポーズが特徴です。

最大の特徴は、真っ直ぐに立つ姿勢「ターダーサナ」を基本としたポーズ。身体の方向性・バランス・調和などを観察し、ゆっくりアーサナを行って骨格に合った姿勢に注意を払います。スタミナを増進させながら、肉体の歪みを矯正していくことができます。また、同時に心理面にも効果があり、安定した集中力とリラクゼーションを体感することができるでしょう。

パッタビジョイス

パッタビジョイスは、アシュタンガヨガの創始者です。

アシュタンガヨガは、ヨガの根本経典『ヨーガ・ストーラ』の八支則に基づいた新しいスタイルのヨガです。型が決まっているダイナミックなヴィンサヤが特徴です。正式名称は「アシュタンガ・ヴィンサヤ・ヨガ」。

特徴は、型が決まっていること。「太陽礼拝(サンサルテーション)」「スタンディング」の各ポーズ、各シリーズのメインポーズ、逆転のポーズ、フィニッシングのポーズから構成されています。途切れることなく呼吸に合わせ、流れるようにポーズを取っていきます。

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まとめ

以上、インドの偉人や聖人についてまとめました。ヨガの発祥やその大元に、多くの歴史上の人物や聖人たちが関わっているのが分かったのではないでしょうか。

ヨガの根本経典である『ヨーガ・スートラ』や、インドの聖典『リグ・ヴェーダ』にも、インドの神様たちの名前がよく出てきます。さらにヨガの歴史を知りたいという方は、こういった書物を読んでみるのも良いでしょう。

ヨガの根本を理解するにあたり、インドの偉人たちへの理解を深めることは非常に意義のあることだといえるでしょう。