今回は、企業サイト(コーポレートサイト)におすすめのWordPressテーマを紹介します。
WordPressテーマはブログ向けのものが多いですが、企業サイト向けのものも存在します。
企業サイトを楽に構築できるWordPressテーマをお探しの方は、ぜひ参考にしてください。
目次
企業サイトにおすすめの有料テーマ
企業サイトにおすすめの有料テーマを紹介します。
企業サイトはある程度しっかり作った方が良いので、より高機能な有料テーマがおすすめです。
Snow Monkey
料金:¥16,500/1年(2024年1月17日現在)
Snow Monkeyはシンプルで自由度の高さが特徴です。
無料で利用できるSnow Monkey Blocksをインストールして、ブロックエディターでページを構築できます。
様々なレイアウトのブロックが用意されているので、自由自在にコンテンツを作成できます。
【Snow Monkeyの特徴①】100%GPLで利用制限なし
100%GPLとは、サイト数の制限やテーマの譲渡の制限がなく、自由に使用できるライセンスです。
自分で作成するサイトはもちろん、テーマを他の人(例えば、クライアントなど)にあげることも可能です。
【Snow Monkeyの特徴②】ブロックエディター対応
Snow Monkeyはブロックエディターに対応しており、Snow Monkey Blocksをインストールすれば豊富なブロックを使うことができます。
既存のブロックのツールバーに設定項目が追加されるので、テキストのカスタマイズも強化されます。
レイアウト関連のブロックが充実しているので、コンテンツの配置がしやすいのも魅力です。
【Snow Monkeyの特徴③】開発者にも最適
カスタマイズに柔軟に対応できるようにフックが用意されています。
Snow Monkey でテンプレートの内容を書き換えるフィルターフック – WordPress テーマ Snow Monkey
子テーマで無理やり上書きするのではなく、カスタマイズ専用プラグインの「My Snow Monkey」を使ってのカスタマイズを推奨されています。
開発者側が用意している方法なので、安全にカスタマイズできます。
Snow Monekyの料金体系
Snow Monekyはサブスクタイプの有料テーマです。
テーマ自体はサブスクを継続しなくても使い続けることができます。
サブスクを継続するかでサポートやデータの配布などに違いがあります。
スタンダードプラン | プロプラン | 課金停止 | |
---|---|---|---|
料金 / 年間 | 16,500円(税込) | 55,000円(税込) | – |
テーマの利用 | ○ | ○ | ○ |
オンラインコミュニティへの参加 | ○ | ○ | ○ |
サポートフォーラムへの公開投稿 | ○ | ○ | – |
サポートフォーラムへのプライベート投稿 | – | ○ | – |
メンバー限定記事の閲覧 | ○ | ○ | – |
有料アドオンの期間限定無料配布 | ○ | ○ | – |
メジャーアップデート時のベータ版配布 | ○ | ○ | – |
有料アドオンの無料ダウンロード | – | ○ | – |
詳細は公式サイトをご覧ください。
Lightning(+G3 Pro Unit)
Lightningは、公式ディレクトリからインストールできる無料のWordPressテーマです。
管理画面の「テーマ」で検索してインストールすることができます。
無料で利用できる「VK All in One Expansion Unit」と「VK Blocks」をインストールすることで、テーマにはない機能を追加することができます。
ただ、無料のままでは機能がそこまで多くないので、有料プランの「Vektor Passport」を契約して有償プラグインを利用することをおすすめします。
Vektor Passportを購入すると、「Lightning G3 Pro Unit」や「VK Blocks Pro」といったプラグインを利用できます。
【Lightningの特徴①】ブロックエディター対応
Lightningはブロックエディターに対応しており、VK Blocks(無料)やVK Blocks Pro(有料)をインストールすることでオリジナルのブロックを利用できます。
Vektor Passport購入で利用できるVK Blocks Proには豊富なブロックが用意されており、直感操作でコンテンツを作成できます。
【Lightningの特徴②】豊富な機能
Vektor Passport購入で利用できるLightning G3 Pro Unitをインストールすると、豊富な機能を追加することができます。
デザインやレイアウトの幅が広がり、より細かな設定ができるようになります。
Vektor Passportの料金体系
「Lightning G3 Pro Unit」や「VK Blocks Pro」が利用できるVektor Passportは、以下のような料金体系になっています。
1年 | ¥ 9,900 |
3年 | ¥ 26,400 |
5年 | ¥ 39,600 |
ライセンス期間を過ぎてもプラグインを使い続けることは可能ですが、アップデートはできなくなります。
自分で制作・管理したサイトであれば複数サイトで利用できます。
詳細は公式サイトをご覧ください。
CORPORATE
料金:税込16,280円(2024年1月17日現在)
CORPORATEは、企業サイト向けのコンテンツを簡単に作成できるWordPressテーマです。
LIQUID PRESSというサービスで提供されています。
ブロックエディターにも対応しています。
Bootstrapが導入されており、HTMLが書ければカスタマイズがしやすいテーマです。
【CORPORATEの特徴①】ブロックエディター対応
CORPORATEはブロックエディターに対応しています。
LIQUID BLOCKSという無料のプラグインをインストールすると、さらにブロックエディターに機能を強化できます。
コアブロック(WordPress本体に備わっているブロック)にLIQUID BLOCKS独自のスタイルが追加され、装飾が豊富になります。
レイアウト済みのパターンも多数用意されています。
【CORPORATEの特徴②】品質へのこだわり
LIQUID PRESSのテーマは、以下のツールでコードのチェックを実施しています。
- HTML5 W3C Markup Validation Service
- Google モバイルフレンドリーテスト
- Google 構造化データテストツール
- WordPress 公式テーマ向け Theme Check
- Facebook Open Graph Object Debugger
より質の高いコードでテーマが制作されているのが分かります。
【CORPORATEの特徴③】コーポレートサイト向け機能多数搭載
CORPORATEには住所や電話番号、営業時間などを設定して表示させる機能や、多言語化機能などコーポレートサイト向けの機能が備わっています。
トップページに表示するコンテンツは管理画面から簡単に設定できます。
New Standard
New Standardは、HTMLやCSSを使わずにドラッグ&ドロップのみでサイトを制作出来るWordPressテーマです。
2,000社を超える事業者に利用されており、販売実績は豊富です。
購入前にお試し体験ができるので、買ってみて「思ったのと違う」と後悔する心配がありません。
LPも作成できるので、LPを作成したい方にもおすすめです。
【New Standardの特徴①】LP作成に対応
New Standardには、「オートマLP」という機能があります。
レイアウト済みのテンプレートを呼び出して、テキストや画像を差し替えるだけでLPを構築できます。
LPを作成してコンバージョンに繋げたいという方にはおすすめの機能です。
企業サイトにおすすめの無料テーマ
企業サイトにおすすめのWordPressテーマをいくつか紹介していきます。
Lab23
Lab23は無料で利用できるWordPressテーマです。
ブログ向けのテーマではありますが、レイアウトがしやすいブロックが多く用意されているので、コーポレートサイトも作成できます。
スタイル設定が豊富にあり、細かくデザインの設定を行うことができます。
オリジナルのブロックも多く用意されているので、パズル感覚でコンテンツを作成することができます。
高機能な上にデザイン性が高く、有料テーマ級のクオリティのテーマです。
サイトやページごとのタイトル、説明文、インデックス設定など、基本的なSEO設定もテーマに実装されています。
豊富なデザインパターン
色設定やレイアウト、スタイルの設定が複数用意されているので、いろいろなデザインにカスタマイズしやすいのが特徴です。
モノトーンやカラフルなサイトまで、幅広く対応しています。
高速表示
表示速度の最適化もされているので、表示が早く快適に閲覧できます。
昨今ではサイトの表示速度はSEOに影響するので、表示速度の最適化は必須となっています。
その点Lab23は問題なく利用できます。
豊富なオリジナルブロック
Lab23にはオリジナルのブロックも豊富に用意されています。
一例を挙げると、以下のようなブロックです。
- オリジナルボタンブロック
- ボックスブロック
- マイクロコピーブロック
- リッチテーブルブロック
- 吹き出しブロック
- セクションブロック
- アコーディオンブロック
- 質問と回答ブロック
- ステップブロック
この他にも多くのブロックがあるので、直感的な操作でサイトを作り込むことができます。
このように、機能面とデザイン面両方でバランスの良いテーマになっています。
トップページをカスタマイズするためのブロックも用意されているので、コーポレートサイトの制作はしやすいです。
Cocoon
Cocoonはブログ向けのテーマではありますが、コーポレートサイトの作成も可能です。
特にブログ更新に力を入れたいコーポレートサイトにおすすめです。
機能面だけなら有料テーマと同等かそれ以上のスペックを誇る無料WordPressテーマです。
無料の中では最も利用者の多いテーマではないでしょうか。
SEOの設定、ページの高速化、記事を執筆を効率化する装飾機能、アドセンスやアフィリエイトに役立つ機能など、便利な機能が豊富に搭載されています。
ブロックエディタ(Gutenberg)にも対応しています。
ただ、利用者が多い分デザインが被ってしまう点と、開発者がデザイナーではないのでデザインはそこそこという点がデメリットになります。
元々はわいひらさんという方が個人で開発していましたが、株式会社エックスサーバーに事業譲渡し業務提携をして開発しているそうです。
無料とは思えないほど高機能
Cocoonにはオリジナルの設定ページがあり、以下の通り豊富な設定項目があります。
無料でここまで機能が充実しているテーマは他にはありません。
デザインの細かい調整、SEO関連の設定、広告の設定など、ブログ運営に必要な機能は一通り網羅されています。
豊富なオリジナルブロック
Cocoonにはオリジナルのブロックが豊富に用意されています。
一例を挙げると、
- ボックスブロック
- オリジナルのボタンブロック
- 吹き出しブロック
- アコーディオンブロック
- タイムラインブロック
- アイコンリストブロック
- FAQブロック
他にも、ウィジェットで使える新着記事ブロックやプロフィールブロックなど、ブログ運営に役立つブロックがたくさんあります。
専用フォーラムが用意されている
CocoonにはCocoonフォーラムというものがあり、そこで質問や不具合の報告などができます。
フォーラムではわいひらさんだけでなく、ユーザー同士で問題を解決しているようです。
Cocoonについては以下の記事でも詳しく解説しています。
無料WordPressテーマ「Cocoon」を使った感想、メリット・デメ…
今回は、無料で利用できるWordPressテーマ「Cocoon」を使った感想やメリット・デメリットを…
WordPressテーマの選び方
WordPressテーマは数多くあり、どれを選べばいいか迷うと思います。
ここでは、WordPressテーマの選び方を解説していきます。
アップデートされているテーマを選ぶ
アップデートが続いているテーマは、新しい機能が追加されたり、バグやエラーが修正されたりと、改善が進められます。
逆に、アップデートが止まっているテーマは機能が追加されず、バグやエラーが放置されている可能性があります。
また、WordPressは日々バージョンアップしているので、テーマ側でもそのバージョンアップに対応する必要があります。
WordPress本体のバージョンアップに対応されないままだと、不具合が発生する可能性が出てきます。
ブロックエディターに対応しているテーマを選ぶ
WordPressのエディターには、ブロックエディターとクラシックエディターがあります。
ブロックエディターは直感的な操作ができ、複雑なカスタマイズも簡単に行うことができます。
テーマの中にはオリジナルのブロックが用意されているものがあり、コンテンツ作成を楽に行えるようになっています。
クラシックエディターは古いエディターで、複雑なカスタマイズをする場合はショートコードやHTMLで編集する必要があります。
直感的に操作はできず、あまりおすすめできません。
レビュー記事を読んでみる
WordPressテーマを使った感想を書いているレビュー記事を、Googleで検索して読んでみましょう。
実際に使った人が感じたメリット・デメリットを知ることができます。
記事によっては管理画面のスクショなどを掲載している場合もあり、使用した時のイメージがしやすくなります。
WordPressでサイトを作るメリット
WordPress以外にも、STUDIOやWixのようなノーコードツールでコーポレートサイトを作る方法はあります。
ここでは、他のノーコードツールと比較して、WordPressでサイトを制作するメリットを紹介します。
膨大な数のテーマがある
WordPressのテーマは公式・非公式含めて膨大にあるので、デザインの選択肢が多くあります。
ノーコードツールの場合は、WordPressと比べてテンプレートの数は多くないため、限られたデザインの中から選ぶ必要があります。
膨大な数のプラグインがある
WordPressにはプラグインという機能を拡張する仕組みがあります。
プラグインのほとんどは無料で利用でき、簡単にサイトに機能を追加することができます。
WordPressは長く利用されているシステムなので、これまで多くのプラグインが開発・公開されています。
表示速度の最適化がしやすい
WordPressの場合、サーバーのスペックを上げたり、速度改善をするためのプラグインを入れたりと、表示速度の最適化がしやすいです。
テーマによっては速度最適化の機能が充実しているものもあります。
ノーコードツールの場合は、裏側で動いているプログラムが多くなってしまうのもあり、表示速度が遅くなりがちです。
また、速度改善のためにできることは限られており、大幅なスピードアップは難しいでしょう。
サイトが自分の所有物になる
ノーコードツールの場合は、あくまでもサービス上にサイトを構築することになるので、完全にサイトが自分の所有物になっているとは言えません。
WordPressの場合は、自分で用意したサーバーにサイトを配置するので、完全に自分の所有物といえます。
WordPressでサイトを作るデメリット
次に、ノーコードツールと比較して、WordPressでコーポレートサイトを作成するデメリットを紹介します。
サーバーを自分で用意する必要がある
WordPressを利用するためには、レンタルサーバーなどを契約して、サーバーを用意する必要があります。
サーバーの設定は慣れないと少々難しく、手間がかかります。
ノーコードツールであればサーバーを自分で用意する必要がありません。
自分でセキュリティ強化を行う必要がある
WordPressをデフォルトのまま使うと、セキュリティがあまり強くありません。
不正なログインやスパム対策、改ざん対策をするには、セキュリティプラグインを入れて設定する必要があります。
正直セキュリティの意識が低いWordPressユーザーは多く、危険な状態で放置されているケースは少なくありません。
ノーコードツールであれば、サービス側でセキュリティの強化を行なっているので、ユーザーがセキュリティ強化を行う必要がありません。
WordPressサイトを制作会社に依頼するメリット
コーポレートサイトを既存テーマで構築するか、Web制作会社に依頼するか迷っている人もいるでしょう。
ここでは、既存の有料テーマと比較して、Web制作会社にコーポレートサイト制作を依頼するメリットを紹介します。
オリジナルのデザインで制作できる
既存の有料テーマの場合、テーマ側で用意されたデザインやパーツでコンテンツを作成します。
全体的なレイアウトも基本的に変えることができません。
既存テーマでは思い通りのデザインというのが難しく、デザインにこだわりたい場合はWeb制作会社に依頼する必要があります。
Web制作会社に依頼するとヒアリングを元に発注者の希望するデザインでサイトを作成してくれます。
プラグインで実現できない機能を実装できる
ある程度開発力のある制作会社に限りますが、既存プラグインでは実現できない機能を追加することができます。
複雑な機能になると、プラグインでは完全に実現できない場合もあります。
開発力のある制作会社であれば、ヒアリングを元にそのサイト向けの機能を実装することができます。
安全に制作・運営できる
サイト制作の経験がなくても、既存テーマを利用すればWordPressサイトを作ることはできます。
しかし、WordPressサイトの構築・運営をするには、サイト制作の知識があった方が安全です。
セキュリティ、SEOなどはある程度知識が必要になります。
Web制作会社に依頼すれば、設定やセキュリティ強化、SEO強化などを任せることができます。
また、月額で保守を依頼すれば、安全にWordPressサイトを運営することができます。
まとめ
今回は、企業サイト向けのWordPressテーマを紹介、WordPressテーマの選び方などを書いていきました。
自分でWordPressテーマを購入してコーポレートサイトを作成する予定の方は参考になったかと思います。
本格的にコーポレートサイトを運営するのであれば、開発力・デザイン力のある制作会社に依頼するのがベストですが、費用を抑えたい方は既存のテーマを利用してみてください。
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