これからWordPressでブログを始めようと思っても、設定が難しくて困っている人もいるでしょう。
そんな人のために、今回はWordPressでブログを始める方法を分かりやすく解説していきます。
私自身ブログ歴は長く、WordPressテーマの開発も行っているので、WordPressブログの設定は何十回と行っています。
最初は難しいと感じるかもしれませんが、慣れればすぐにできてしまいます。
WordPressの始め方が分からないという人は、この記事を是非参考にしてください。
目次
WordPressブログを開設する大まかな手順
WordPressブログの開設は、以下の手順で行います。
- STEP
ドメインの購入
ドメインというのはサイトの住所のようなものです。
ドメインを管理しているサービスに登録して、ドメインを購入します。
- STEP
レンタルサーバーの契約、設定
お次にレンタルサーバーの契約です。サーバーはサイトを閲覧するためのファイルが置かれる場所です。
今回は人気のレンタルサーバー、エックスサーバーでWordPressブログの立ち上げを解説していきます。
エックスサーバーにはWordPress簡単インストール機能があるので、初心者でも簡単にWordPressをインストールできます。
- STEP
ドメインとサーバーを紐付ける
ドメインとレンタルサーバーを契約したら、ドメインとサーバーを紐づける必要があります。
ドメインで利用するサーバーを指定するために、ネームサーバーの変更を行います。
また、エックスサーバー側でドメインの登録も行います。
- STEP
サーバーにWordPressをインストール
ドメインとサーバーを紐づけたら、次はサーバーにWordPressをインストールします。
エックスサーバーのWordPress簡単インストール機能を使えば簡単に行えます。
- STEP
HTTPS化する
サイトの通信を暗号化して、情報を抜き取られないように設定します。
これをしないとWordPressのログイン情報が第三者に漏洩する危険があるので、HTTPS化は必ず行ってください。
- STEP
WordPressの設定を行う
WordPressブログを開設したら必ず行っておくべき設定があります。
ムームードメインの新規登録・ドメイン購入方法
ドメインの契約は「ムームードメイン」がおすすめです。管理画面の操作も簡単ですし、大量のDMが送られてこないのが良い点です。
リンク
ムームードメインに行くと、以下のような画面になります。
ここで、取得したいドメインを入力して検索します。
今回は、「my-wordpress-blog」というドメインを取得したいと思います。
ドメインがまだ誰にも購入されていなければ、「カートに追加」ボタンが出てきます。
シンプルなドメインは既に使われている場合が多いので、取得したいドメインの空きがなければ、ドメイン名を変えて再度検索し直してください。
希望のドメインに空きがあれば、「カートに追加」ボタンをクリックしてください。
カードに追加したら「お申し込みへ」をクリックします。
まだムームードメインのアカウント持っていない人は、「新規登録」をクリックしてください。
メールアドレスとパスワードを設定して、「利用規約に同意して本人確認へ」をクリックします。
一般的には「SMS(ショートメッセージ)」を選択すれば大丈夫です。
格安SIMを使っていて、SMSが使えない場合は「自動音声確認」を選択してください。
電話番号を入力したら、「認証コードを送信する」をクリックしてください。
認証コードが記載されたSMSが届きます。
この認証コードを入力して、「本人確認をして登録する」をクリックしてください。
WHOIS公開情報は、ドメイン管理者の名前や住所などを公開するものです。
「弊社の情報を代理公開する」に設定しておけば、自分の個人情報を公開しないようにできます。
ネームサーバは後で設定するのでそのままで大丈夫です。
クレジットカード情報を入力して、「次のステップへ」をクリックします。
「ドメインと一緒にいかがですか?」と別のサービスを紹介されますが、無視して「次のステップへ」をクリックしてください。
会員情報入力の必須項目を全て埋めてください。
全て入力したら、「次のステップへ」をクリックしてください。
「下記の規約に同意します」にチェックを入れて、「取得する」をクリックします。
このような表示が出るので、少しだけ待ちます。
ドメインの取得はこれで完了です。そのまま、コントロールパネルを開いておきましょう。
レンタルサーバー(エックスサーバー)の契約をする
次は、レンタルサーバーを契約します。
今回は、ページの表示速度が速くセキュリティーの設定が豊富でおすすめの「エックスサーバー」を契約します。
リンク
ちなみに当サイトもエックスサーバーを使っています。
エックスサーバーにアクセスすると、以下のような画面になります。
「お申し込みはこちら」をクリックします。
「10日間無料お試し 新規お申し込み」をクリックします。
プランはX10で機能は十分です。
WordPressクイックスタートは利用せず、「Xserverアカウントの登録へ進む」をクリックします。
以下のような画面になるので、「必須」の情報を入力してください。
インフォメーションメールは希望しないで問題ありません。
「「利用規約」「個人情報に関する公表事項」に同意するにチェックを入れて、「次へ進む」をクリックしてください。
登録したメールアドレス宛に確認コードが送られてきます。
確認コードを入力して、「次へ進む」をクリックします。
入力内容に間違いがなければ、「SMS・電話認証へ進む」をクリックします。
一般的には「テキストメッセージで取得(SMS)」で大丈夫ですが、SMS機能が使えない格安SIMなどを使っている場合は「自動音声通話で取得」を選択してください。
「認証コードを取得する」をクリックします。
スマホ宛に認証コードが送られてきます。
スマホ宛に送られてきた認証コードを入力して、「認証して申し込みを完了する」をクリックします。
この画面になったらエックスサーバーの登録は完了です。
ネームサーバーの設定(サーバーとドメインを紐づける)
次は、契約したドメインとエックスサーバーを紐づける作業を行います。
先ほど登録したムームードメインのコントロールパネルを開きます。
「ドメイン操作」→「ネームサーバ設定変更」に行きます。
対象ドメインの「ネームサーバ設定変更」をクリックします。
「GMOペパポ以外のネームサーバを使用する」選択します。
エックスサーバーであれば、ネームサーバーは以下のようになります。(ネームサーバーはエックスサーバーの管理画面にある「サーバー情報」からも確認できます)
ネームサーバ1 | ns1.xserver.jp |
ネームサーバ2 | ns2.xserver.jp |
ネームサーバ3 | ns3.xserver.jp |
ネームサーバ4 | ns4.xserver.jp |
ネームサーバ5 | ns5.xserver.jp |
ネームサーバーが入力できたら、「ネームサーバ設定変更」をクリックします。
アラートが出るので、「OK」をクリックすれば変更完了です。
契約したドメインをエックスサーバーに登録する
契約したドメインを、エックスサーバーに登録しましょう。
以下のリンクからエックスサーバーのサーバーパネルに行きます。
サーバーパネルのログイン情報は、登録完了時に届くメールに記載されています。
メールに届いたサーバーパネルのログイン情報をコピペしてログインしてください。
補足
エックスサーバーにはアカウント情報を管理する「Xserverアカウント」とサーバーの設定をする「サーバーパネル」という2つの管理画面があることを覚えておきましょう。
サーバーパネルにログインすると、以下のような画面になります。
「ドメイン設定」をクリックします。
「ドメイン設定追加」をクリックします。
契約したドメイン名を入力して、そのまま「確認画面へ進む」をクリックします。
ドメイン名に間違いがなければ、「追加する」をクリックします。
設定が完了したらこのような画面になります。
ネームサーバーの設定がまだ反映されていないと無料独自SSL設定に失敗することもありますが、これは後で設定できるので問題ありません。
次に、「戻る」ボタンを押してください。
ドメインの追加はすぐに反映されないので、「反映待ち」を表示されます。
この状態でもWordPressはインストールできるので、次に進みます。
サーバーにWordPressをインストール
次はサーバーにWordPressをインストールします。
エックスサーバーには「WordPress簡単インストール」という機能があり、簡単にWordPressがインストールできます。
エックスサーバー管理画面の左サイドバーに、「WordPress簡単インストール」という項目があるのでクリックしてください。
「WordPressインストール」をクリックします。
サイト情報を入力していきます。
サイトURLの右側は空欄で大丈夫です。
パスワードはできる限り長い方が安全です。パスワード生成というサービスを使うとランダムな文字列のパスワードが生成できて便利です。
「キャッシュ自動削除」と「データベース」の項目は、変更しないで大丈夫です。
サイト情報を入力できたら、「確認画面へ進む」をクリックします。
下の方に注意書きが出ますが、気にせず「インストールする」をクリックしてください。
ユーザー名とパスワード、MySQLの情報はどこかに保存しておきましょう。
メモを残したら、「戻る」ボタンをクリックしてください。
インストール済みWordPress一覧にサイトURLや管理画面URLが表示されます。
特に「管理画面URL」には頻繁にアクセスするので、ブックマークしておきましょう。
では管理画面URLにアクセスしてみてください。おそらく、以下のような表示が出てきます。
ドメインの追加がまだ反映されていないのが原因なので、反映されるまでしばらく待ちましょう。
ドメインの追加が反映されれば、以下のような画面になります。
HTTPS化する
HTTPSとは
HTTPSとは、一般的にSSL化と呼ばれるものです。
実際は、SSLは古い規格で、現在はTLSという通信手段が使われています。
SSL/TLSは通信を暗号化して、個人情報が漏洩するのを防ぐために行います。
HTTPS化しないと、WordPressのログイン情報などは簡単に盗むことができるのです。
SSL/TLSの設定を行い、「https://〜」でアクセスすると、通信が暗号化されます。
まずは、エックスサーバーの管理画面から、SSL設定の状況を確認します。
エックスサーバー管理画面の左サイドバーに「SSL設定」をいう項目があるのでクリックします。
対象のドメインの右にある「選択する」をクリックします。
SSL設定に成功していれば、「無料独自SSL一覧」にサイトが表示されます。
表示されていなければ、「独自SSL設定追加」から追加してください。その際は、「CSR情報(SSL証明書申請情報)を入力する」のチェックは外して追加してください。
「反映待ち」と出ている場合は、まだ反映されていないので、1時間後くらいにまた確認してみてください。通常は数十分あれば反映します。
「https://〜」のURLでアクセスできれば、反映が完了しています。
サイトのURLをhttpsに変更する
エックスサーバーのSSL設定が完了したら、WordPressのURLをhttpsに変更します。
管理画面(http://ドメイン名/wp-admin/)にアクセスして、ログインしてください。
管理画面にログインすると、左サイドバーにメニューが表示されます。
メニューの「設定」をクリックします。
「https」に書き換えたら、「変更を保存」をクリックしてください。
httpのアクセスをhttpsにリダイレクトする
URLを変更しましたが、このままだと「http://」と「https://」の両方でアクセスできてしまいます。
「http://」でのアクセスを自動で「https://」のURLに飛ばすように設定しましょう。これをリダイレクトと言います。
エックスサーバーの管理画面に行きます。
左サイドバーにある「.htaccess編集」に行きます。
対象ドメインの「選択する」をクリックします。
「.htaccess編集」をクリックします。
このような編集画面が出てきます。
#BEGIN WordPress
の上に、以下のコードを追記します。
<IfModule mod_rewrite.c>
RewriteEngine On
RewriteCond %{HTTPS} off
RewriteRule ^(.*)$ https://%{HTTP_HOST}%{REQUEST_URI} [R=301,L]
</IfModule>
編集後は以下のようになります。
編集できたら、「確認画面へ進む」をクリックします。
確認画面で「実行する」をクリックすればリダイレクトは完了です。
試しに、「http://」のアドレスで自分のブログにアクセスしてみましょう。自動で「https://」に飛べば、リダイレクトは成功です。
WordPressの設定
WordPressを始めたら、最初に行って欲しい設定があります。
それは、「パーマリンクの設定」です。パーマリンクは記事などのURLの形式です。
「設定」→「パーマリンク設定」にいきます。
デフォルトだと、「日付と投稿名」ですが、これを投稿名に変更します。
変更したら、保存して完了です。
テーマをインストールする
WordPressには、テーマと呼ばれるものがあります。簡単に言えばテンプレートです。
テーマは公式からダウンロードできますが、高機能なテーマは非公式で入手しましょう。
テーマがまだ決まっていない人は、以下の記事を参考にしてください。
[card url=”https://code-r-dev.com/wordpress-theme/”]
このサイトのテーマ「STILE」であれば、以下からサイトから購入できます。
リンク
テーマには親テーマと子テーマがあるので、両方ダウンロードしておきましょう。
今回は、「STILE」を例にして説明していきます。
WordPressの管理画面に行き、「外観」→「テーマ」をクリックします。
上のあたりにある「新規追加」をクリックします。
「テーマのアップロード」をクリック。
そうすると、以下のようなファイルをアップロードできるようになります。
ここにファイルをドロップします。
親テーマは有効化せず、「テーマのページに戻る」をクリックします。
同様の手順で子テーマをインストールします。
子テーマがアップロードできたら、こちらを有効化します。
これでテーマのインストールと有効化は完了です。
まとめ
これで一通りの設定は完了です。
あとはテーマの細かい設定などを変更して、好みのデザインにしてください。
この記事を参考に設定を行えば、おそらくスムーズにWordPressブログが始められると思います。