WordPressテーマ「STORK19」を使ってみた感想。メリット・デメリット

今回は、人気のWordPressテーマ、TORK19を紹介します。

前バージョンのSTORKを以前使っていましたが、デザインが結構気に入っていました。

STORK19になってどれくらい進化しているのか気になったので購入してみました。

デザインがとても良いので、かなりおすすめできるテーマです。

このテーマを購入しようか迷っている人はぜひご覧ください。

この記事は、WordPressテーマ開発者かつ長年ブログを運営している筆者SHIROMAが、さまざまなテーマを使ってみてレビューするシリーズです。

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STORK19とは?

STORK19は、人気のテーマをリリースしてきたOPENCAGE(オープンケージ)の有料WordPressテーマです。

以前STORKというテーマがあったのですが、ブロックエディター対応などパワーアップしたのがSTORK19です。

有料のテーマは数多くありますが、個人的にはSTORK19のデザインはかなり良いです。

価格は、 ¥11,000(税込、2023年6月1日現在)と有料テーマの中では比較的低価格です。高機能なテーマだと15,000円前後が多いですからね。

STORK19の特徴をまとめると、

  • オシャレなデザイン
  • 豊富なオリジナルブロック
  • 既存ブロックの拡張機能
  • ブロックエディタのツールバーにオリジナル設定項目
  • LP作成機能
  • スマホとPCで表示を変えられる
  • ブロックごとのアニメーション機能

設定箇所はそこまで多くないので、どちらかといえば初心者向けです。

人によっては若干物足りないと感じるかもしれません。

STORK19のデザイン

個人的にはSTORK19のデザインはかなり気に入っています。

全体的にポップな雰囲気で、色を多用したデザインでもマッチします。

逆に黒を多用したモノトーンのデザインでも良い感じになります。

STORK19トップページのキャプチャ
トップページ

トップページは大きくメインビジュアルを表示できます。

メインビジュアルが綺麗に表示できるようにヘッダーを透過することもできます。

STORK19トップページ記事一覧のキャプチャ
記事一覧

記事一覧は薄くシャドウがかかったカードタイプです。

STORK19記事ページのキャプチャ
記事ページ

オリジナルブロック

STORK19には、オリジナルのブロックも用意されていますので、一部紹介します。

ボックス(タイトル付き)

STORK19のタイトル付きボックスブロック一覧

タイトル付きのボックスを作成できます。

デザインは3種類あり、色の組み合わせがいくつか用意されており、そこから選択することができます。

カスタマイズから好きな色の組み合わせを設定しておき、それを選ぶこともできます。

ボックス

STORK19のボックスブロック一覧

タイトルがない、シンプルなボックスです。

背景色のあり・なしが選択でき、色の組み合わせを選択することができます。

カスタマイズから好きな色の組み合わせを設定しておき、それを選ぶこともできます。

アコーディオン

アコーディオンブロックの使用例

クリックすると中のコンテンツが表示されるブロックです。

アコーディオンブロックのスタイル一覧

3つのデザインを選択できます。

FAQ

FAQブロックの表示例

質問と回答を表示するためのブロックです。

FAQブロックの設定

QとAのデザインも選べるようになっています。

また、アコーディオンブロックのように開閉できるFAQブロックもあります。

FAQブロック(アコーディオン)の表示例

「よくある質問」ページは長くなりがちなので、開閉できるとスクロール量が減って良いですね。

吹き出し

吹き出しブロックの表示例

会話形式にできる吹き出しブロック。スタイルは7種類用意されています。

アイコンの位置(左右)やアイコン枠のカラーも設定できます。

ステップ

手順の説明などで使えるのがステップブロックです。

ステップブロック

デザインは3種類用意されています。

ステップブロックのデザイン
ステップブロックのデザイン

ラベルのテキストや色の設定が可能です。

コアブロックの拡張

WordPressには、「段落」や「見出し」などのブロック(コアブロック)があらかじめ用意されています。

STORK19には、本体で用意されているブロックのスタイルを変更する機能が実装されています。

ブロックにアニメーションを追加。

端末によって表示・非表示を切り替える機能。

ブロックの上下に余白を設定できる機能。

本体のブロックにない機能があるのは便利ですね。

カスタマイズ項目

STORK19は「外観」→「カスタマイズ」でサイトの設定ができるようになっています。

設定項目全て紹介すると長くなってしまうので、一部の設定を紹介したいと思います。

ヘッダーの設定

「サイト全体の設定」→「サイト基本設定・ロゴ・ヘッダー」でヘッダーの設定ができます。

ここでは、ヘッダーのロゴやキャッチフレーズ、サイトタイトルのフォント、デザイン、SNSアイコンの表示、検索・問い合わせボタンの表示などの設定ができます。

ヘッダーのデザインはいくつか用意されています。

フォントの設定

「サイト全体の設定」→「フォントサイズ・Googleフォント設定」でフォントに関する設定ができます。

日本語フォントは上記から選ぶことができます。

Googleフォントは上記から選ぶことができます。

これらのフォントは英字用のフォントになります。

サイトカラー設定

サイトの各パーツのカラーを細かく設定することができます。

カラー設定の自由度が高いのもSTORK19の特徴です。

トップページ設定

トップページ設定では、ヘッダーのアイキャッチ、スライダー、ピックアップコンテンツが設定できるようになっています。

スライダーではpickupタグを設定した記事を表示、

ピックアップコンテンツは4枚までのバナーリンクを設定できます。

投稿・固定ページ設定

「投稿・固定ページ設定」では記事や固定ページの設定ができます。

見出しデザインは複数用意されています。

アイキャッチや投稿者名、投稿日・更新日の表示が設定できます。

他にも記事下のフォローボタン、前後の記事、関連記事、アドセンスの設定ができます。

STORK19の表示速度

STORK19公式サイトの速度をPage Speed Insightsで計測してみました。

そこまで悪い数値ではありません。(モバイルでの点数です)

むしろGoogle Fontsを読み込んでるにしては良い点数かと思います。

画像サイズで減点されていたので、テーマ自体ではなく設定の仕方で減点されている印象でした。

なのでアップロードする画像サイズを気にして使えば、速度面は問題ないかと思います。

Google Fontsを使用しない設定にし、他はまっさらな状態で計測すると89点でした。

特別高速という訳ではありませんが、悪くはないでしょう。

このテーマに関してはデザイン重視のテーマなので、Google Fontsは使用した方が良いかなとは思います。

STORK19にはない機能

SEOの細かい設定

STORK19の機能として物足りなさを感じるのが、SEOに関する設定です。

記事ごとにnoindexやnofollow、メタディスクリプションなどの設定はできません。

細かいSEOを行うには、SEOプラグインを入れる必要があります。

STORK19では「SEO SIMPLE PACK」プラグインを入れることが推奨されています。

より詳細なSEOを設定したいという方には、「Yoast SEO」というプラグインもおすすめです。

目次機能

STORK19自体に目次を挿入する機能は実装されていません。

ですので、目次を生成するプラグインを入れる必要があります。

公式では「Table of Contents Plus」プラグインを入れることが推奨されています。

「Table of Contents Plus」をいい感じに表示するスタイルが最初から設定されているからです。

ブロックウィジェット未対応

STORK19はブロックウィジェット未対応で、旧来のウィジェット(レガシーウィジェット)を使用する形になります。

ブロックウィジェット についての対応方針(WordPress5.8時点) – OPENCAGE

正直WordPress初心者にとってはレガシーウィジェットの方が使いやすいかなとは思います。

逆にブロックウィジェットに慣れたという人は、より自由度が高いブロックウィジェットを使いたいと思います。

また、WordPress本体はブロックウィジェットの開発を活発に行っていますので、かなり便利になってきています。

人気記事ランキング

STORK19にはアクセス数をカウントして、人気記事ランキングを表示する機能はありません。

人気記事を表示するには、「WordPress Popular Posts」というプラグインをインストールする必要があります。

STORK19のメリット

ここまで書いてきたをまとめると、STORK19には以下のような良い点があります。

  • 素敵なデザイン
  • ブログ運営に便利なオリジナルのブロック
  • WordPress本体のブロックをパワーアップできる
  • カラーの設定が豊富、あらかじめブロックのカラーを設定できる
  • Googleフォントが簡単に利用できる

STORK19のデメリット

全体的にそこまでの不満はありませんが、強いて言えば以下の部分が弱点です。

  • SEOの細かい設定ができない
  • ブロックウィジェット未対応
  • 入れるプラグインが増える
  • 複数のサイトで使えない

上記でも書きましたが、SEOの細かい設定や、目次機能、人気記事ランキングといった機能は実装されていません。

ですので、入れるプラグインが他の高機能テーマより多くなります。

一番のネックは、複数のサイト(マルチサイト機能を除く)で仕様できないという点です。

利用規約ページに以下のような記述があります。

1回の購入で1サイトにご利用可能です。
ただし、マルチサイト機能を利用する場合は複数サイトでの利用が可能です。

ご利用規約 – OPENCAGE

ある程度ブログで稼げるようになると、複数のブログを運営するようになります。

複数サイトで利用できるテーマは割と多いので、これはSTORK19の一番のデメリットでしょう。

STORK19はこんな人におすすめ

STORK19はこんな人におすすめできるWordPressテーマです。

  • デザインがおしゃれなサイトにしたい
  • 色を使ってポップな印象にしたい
  • ブロックエディターを使いたい
  • ブログ初心者

「機能だけじゃなく、デザインも良い感じにしたい」という方にはおすすめです。

また、設定がそこまで複雑ではないので、初心者にもおすすめできるテーマです。

ブロックエディターも便利に使えるのもポイント高いです。

STORK19はこんな人にはおすすめできない

反対に、以下のような人にはおすすめしません。

  • デザインより機能重視
  • ウィジェットブロックを使いたい
  • できるだけプラグインを増やしたくない
  • 複数のサイトでテーマを使用したい

デザインはあまり気にしない、ハイスペックなテーマが欲しいという人にはあまりおすすめできません。

STORK19はデザインの良さ、色やレイアウトの自由度が一番の魅力だからです。

前述しましたが、複数サイトでの利用は禁止されているので、複数サイトで使用したい人にはお勧めできません。

使ってみた感想

有名テーマのSWELLやSANGOに比べると細かな設定については少し劣る部分はありますが、基本的なところは抑えているのでブログ運営で困ることはそこまでないと思います。

足りない部分はプラグインを使って補うことも可能ですし。

デザイン性が高いテーマなので、デザインにこだわりたいという人にはおすすめです。

気になる方は購入してみてください。


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