「ロカボ」って結局なに?【「ローカーボ」とはちょっと違う!】

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こんにちは、ライターのたなかです。

突然ですが皆様、こんなマークを見たことありませんか?

コンビニで、スーパーで、薬局で。いたるところで見かける、オレンジ色で顔面「ロカボ」のシェフのロゴ。そう、これは「ロカボマーク」。

食生活に気をつけている人や、ダイエットをしている方には馴染み深いマークなのではないでしょうか。

ざっと自分のキッチン周辺を見回すと…

ありました!

ロカボマーク!これは砂糖と置き換えて料理に使っているカロリーゼロの自然派甘味料「ラカント」。

なんと脅威の糖質0gです。つまりカロリーゼロ。ちなみにこの甘味料、めちゃくちゃ甘いです。信じられねえ。

こっちにも!これは深夜にお腹が空いて悶え苦しんでるとき用のヘルシーおやつ、アーモンドフィッシュさんですね。

このように、なんとなくヘルシーな食品に描かれていることが多いイメージのロカボマーク。しかし、その実態について詳しく知っている方は少ないのではないしょうか。

「ロカボ」と「ローカーボ(低糖質)」を混同してしまっている方もいるでしょう。厳密にいうと、ロカボとローカーボは似て非なるものなのです。

というわけで今回は、「ロカボ」とはなんぞやということについてご紹介させていただきます。ロカボは、無理なく楽しいダイエットを謳うものなので、「最近ダイエットのモチベーションが下がっている…」「厳しい糖質制限に心が折れそう…」という方は、ぜひご覧ください!

ロカボとは

ロカボ公式サイトを参照させていただきましょう。

ロカボとは、「おいしく楽しく適正糖質」を取ること、そのものを指します。

糖質は、三大栄養素の一つ「炭水化物」に含まれており、血糖値を上げる原因になります。血糖値が上昇すればするほど、脂肪を溜め込みやすくなり、太る原因にもつながります。

そのため、糖質はなるべく制限したいところ。しかし、糖質が多く含まれる食べ物といえば…

ラーメン…

パスタ……

ケーキ………

そう、つまりうまいもんばかりなんですね。しかも糖質には、日々活動するためのエネルギー源は多く含まれています。

そのため過度な糖質制限をすると、身体に力が入らなくなったり、ストレスが溜まったりしてしまうんです。

そこで「ロカボ」。ロカボは極端な糖質制限ではなく、おいしく楽しく適正糖質を取り、持続可能な健康維持・ダイエットをしていこうという提唱なんですね。

うーんどうでしょう、けっこう腑に落ちませんか。ダイエットに何度も失敗している私からしたら、相当腑に落ちます。厳しい糖質制限って本当に続かないんですよね…。

ロカボとローカーボの違い

それでは、「ロカボ」と「ローカーボ」の違いを見ていきましょう。

まず、「ロカボ」の提唱する適正糖質について。ロカボを提唱している食・楽・健康協会は、1食で摂取する糖質量を20~40gにするという、適正糖質としています。今の一般的な日本人の食生活は、1日300gほどの糖質を摂取しているとのこと。1食にするとだいたい100gといったところでしょう。これまで何も考えずに取っていた1食の糖質を、2〜4割に抑えるということですね。

一方ローカーボは、さらに極端な糖質制限も含んでしまう概念らしく、食・楽・健康協会の推奨する適正糖質は「ローカーボ」とは区別し、「ロカボ」と呼ぶことにしたのです。

どれを食べてもいい、でも工夫をしなさい

ロカボでは、無理のない糖質制限を日常生活に取り入れ、健康維持していくことが望まれます。これまでのカロリー制限での「どれを食べてもいい、でも全部減らしなさい」という考え方から、「どれを食べてもいい、でも工夫をしなさい」という考え方に変えるというものですね。糖質の量を気にすれば、たくさん食べてもOK。

1食20-40gで、デザートは糖質10g以下に抑える。このほかにカロリー・脂質・たんぱく質を制限する必要はないのです。これまでのダイエットより実現可能だとは思いませんか?

ロカボマークの糖質について

それでは、先程ご紹介した私の深夜の救世主、アーモンドフィッシュさんの写真を再度引っ張り出してきましょう。

ロカボマークを見ると、「個包装6gあたり糖質1.2g」と記載されていますね。

このロカボ糖質は、「利用可能炭水化物」を元に算出したもの。消費者庁の食品表示では、炭水化物(糖質+食物繊維)の表示義務はあるものの、糖質の表示義務はありません。さらに、カロリー0kcal/gの低糖質甘味料についても、糖質を炭水化物糖質に含めて重量表示しなくてはならないのです。そのため、低糖質甘味料を使用したデザートの場合、たとえば「糖質4g、カロリー0kcal」といった表示になることも。

成分表示の欄に糖質の記載がなくて困ったり、カロリーゼロなのに糖質はあるという表記に混乱した方もいらっしゃるのではないでしょうか。

一方ロカボマークの付いた商品に関しては、「ロカボ糖質(1g=4kcalのエネルギーを持つ糖質量)」として必ず表示します。パッケージの表にしっかり記載されているので、非常に分かりやすくて助かりますね。

つまりアーモンドフィッシュさんは、「1袋で糖質1.2g=4.8kcal」となります。

ロカボ商品

下記は、世で販売されているロカボ商品の一例です。調べてみると、「ダイエット中でもこういうの食べられるんだ!」というものばかりです。スーパーなどでもロカボ商品は多く売られているので、ぜひチェックしてみてください。

ナッツ

ナッツチョコ

チョコレート

クッキー

ドーナツ

そら豆スナック

グラノラ

キャンディ

りんごはちみつケーキ

ラカント

ラカントについて

ラカントは「ラカンカ(羅漢果)」と「エリスリトール」、2つの天然素材から作られたカロリーゼロの自然派甘味料です。

ラカンカとは、ウリ科の植物で、ラカントではラカンカの高純度エキスと使用しています。また、エリスリトールはとうもろこし由来のブドウ糖を発酵し作られています。ラカントの栄養成分表示では、「炭水化物・糖質99.8g(100gあたり)」とあります。これは、エリスリトールによるもの。エリスリトールは体内で吸収されず、ほとんどが尿として排出されます。カロリーゼロの仕組みはそのような理由です。

まとめ

以上、ロカボについてご説明させていただきました。

もちろん、ダイエットはご自身に合ったやり方を選ぶのが一番で、向き不向きもあります。もっと厳しい糖質制限の方がやる気が出るという方も、糖質制限は考えずに健康維持したいという人もいるでしょう。

今回は一つの持続可能なダイエット方法として、ロカボをご紹介させていただきました。ぜひご自身に合ったやり方を見つけていただけたらと思います。

しかしまあ、ロカボマークを知ってしまったそこのあなた…。段々と、ロカボマークの付いた商品とそうでないものを瞬時に見分けられる身体になっていきますよ。ふふふ。

参考:ロカボオフィシャルサイト