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はいみなさん健康優良な生活をお送りでしょうか!
健康のためにはまず見直すべきは食事です。食事こそが体をつくるので食事さえ変えればどうとでもなるわけですからね。
ということで今回は健康一直線の食事を紹介したいと思います。
みなさんは「菊芋」というのを聞いたことがありますか?
なかなか珍しい危機馴染みのない食材かもしれませんが、驚きの健康効果を秘めているスーパーフードです!
ということで菊芋の秘密をひもといていきましょう!
菊芋とは?
ではそもそも菊芋とはいったいなんでしょうか?
なんとなく芋の仲間がなという感じがすると思いますが、じつは芋ではありません。なんとキク科の植物です。あのお花のキクのことですね。しかもひまわり属の多年草ということで、思いっきり花ですね!
なぜキク科の植物が芋なんだよという話ですが、これは花や芋の切り口が菊に似ていることからです。花というのはそのままで、菊芋は花を咲かせます。そしてその花は、菊に似ているんです。そして根っこが芋に似ているという、見た目そのまんまからつくられた名前なわけです。
この菊芋は諸説こそあれど、江戸時代に日本に伝わってきたといわれています。つまり日本発祥の植物ではないということですね。原産地は北アメリカや南米が発祥だといわれています。どこなんだよという感じですが、少なくとも日本発祥ではないので、菊芋なんて和風な名前なのでちょっと意外かもしれませんね。
発見されたのは1605年にフランス人の探検家、サミュエル・デ・シャンプランによるものだといいます。アメリカはマサチューセッツ州ケープコッドのネイティブ・インディアンが栽培していたのがこのキクイモです。そのとき、サミュエルはアーティチョークのような味だと思ってフランスに持ち帰りました。アーティチョークとは、キク科チョウセンアザミ属の多年草です。同じキク科だから味に類似があったのかもしれませんね。
ちなみに原産地が北アメリカなのか南米なのか判別がつかないのは、名前です。フランスやドイツ、イタリアでは”Topinambour”や”Topinambur”とも呼ばれているのですが、これは東ブラジルのトゥピナンバ族の名前(Tupinamba)が由来だといわれているためです。
元々は食用ではなかった、危険な外来種!?
元々は家畜の肥料として菊芋は使用されていました。人が食べる食べ物ではなかったのです。それは後述する見た目の話もあるかもしれませんが。
食用として利用されるようになったのは、戦後の食糧難の頃からといいます。代用食としてやむを得ず食されるようになったちおう感じがしてなんだか微妙に感じるかもしれませんが、今回ピックアップするのはそれだけ人体に栄養があるからです。むしろ人間こそ食べるべき!!!
しかしこの菊芋、なんと環境省から要注意外来生物にも指定されています。いやなんか変な情報ばかりが混じってきていますが、要注意外来生物とは外来生物法に基づいて、環境省が生態系を何らかの形で脅かす可能性があるとされる生物のことです。
そんな恐ろしいものを紹介するのかと思われるかもしれませんが、それもそのはずで菊芋は生命力と繁殖力がとても強いからなんですね。さっきからえらくネガティブなワードが並んでいるようですがお気になさらず。
というのも健康にはめちゃくちゃいいです。そして花はとても綺麗ですからね。花言葉は「美徳」や「気取らぬ愛らしさ」「恵み」など素敵な意味が込められています。花言葉っていいですよねー。
菊芋の特徴
では菊芋がどんな植物かといいますと、年間を通して育てられる多年草です。芋というだけあって根を張ります。地下菊の終わりや根菊の途中に塊茎(かいけい)がつくられます。塊茎とは地下菊の一部が澱粉などを貯蔵して塊のようになったものです。ピンとこないかもしれませんが、ジャガイモがそれに当たります。
そうです。菊芋は芋なのです。何を言ってるのかという話かもしれませんが、じつは芋というの品種はありません。芋と呼ばれているサツマイモやジャガイモも、芋科というわけではないのです。ジャガイモはナス科ですし、サツマイモはヒルガオ科です。豆知識ですよ!
そのため、菊芋というのも科が異なるだけで、立派に芋なのです。
そんな菊芋の特徴ですが、年間通して育てられる多年草であり、芋になる根っこの塊茎は大きいもので7.5cmから10cm、小さいものなら3cmから5cmになります。けっこうバラつきがありますね。さっきも言ったように、この根っこの塊部分がお芋であり、食用になります。
この茎部分は粗毛というザラザラとした荒い毛が生えています。花は黄色の華やかで元気な印象ですが、食用部分は茶色くて毛がボーボーというかなりのギャップがありますね。ちなみに鮮やかな黄色の花を咲かせるのは9月から10月です。花の直径は6cmから8cmで、一体に黄色い花が咲き誇る様はなかなかの光景ですよ!
菊芋は腸内環境を改善する!
ではこの菊芋の特徴ですが、なんといってもイヌリンが目を離せません。イヌリンとは、水溶性植物繊維の一つです。食物繊維といえばお通じを良くする女性の賴き味方ですよね!別に女性限定ではありませんが、とにかく便秘解消のメリットがあるのはもちろんのことです。
そしてこのイヌリンですが、さまざまなメリットがあります。というのも、イヌリンは腸内環境を改善する力を持っているからです。
なぜなら、イヌリンは大腸にいるビフィズス菌などの善玉菌のエサになります。ビフィズス菌は菌という名前でありながら人体にとって量影響を与える代表的な菌ですね。善玉菌の代表格ともいえるビフィズス菌は幼児の体内に多く存在しているのも特徴です。
このビフィズス菌は腸内での有害な菌の繁殖を抑えてくれ、腸の働きを良くしてくれます。そのため、ビフィズス菌のエサとなる菊芋のイヌリンは、ビフィズス菌を増やす効果があるといえるのです。
ビフィズス菌は酢酸を発生させます。酢酸などの短鎖脂肪酸を生み出します。短鎖脂肪酸は有害物質をつくりだす悪玉菌の増殖を抑えてくれるので、これまた腸内環境を整えてくれるのです。
また、短鎖脂肪酸は大腸から吸収されて免疫力もアップしてくれるのです。
しかし、短鎖脂肪酸は口から摂取すると、小腸から吸収されます。というのも、エネルギーになってしまうので大腸まで届きません。ではイヌリンはどうなのかというと、大腸までしっかり届きます。そのため、善玉菌を増やして腸内環境を整えてくれるというわけですね。
イヌリンとは?
ちなみにイヌリンとは、キク科の植物によってつくられるものです。そのため、キク科の菊芋にも含まれているんですね。菊芋以外にもごぼうなどにも含まれていますね。
このイヌリンですが、多糖類の一種です。多糖類とは糖類の最小単位である多糖がたくさん結合したものです…といってもあまりピンとこないかもしれませんね。糖類なので砂糖やでんぷんなどの一つです。
人間はイヌリンを分解する酵素を持っていないため、摂取してもほとんど吸収されずに体外へ排出します。体内にイヌリンを入れると小腸内でコレステロールを吸収して体外に排出してくれるため、コレステロールを低下させる効果も併せ持っているんですね。
コレステロール自体は人体にとっても必要ですが、現代人の食生活だとどうしても増え過ぎてしまうので、定期的にコレステロールを排出できる食品は非常にありがたいところ。
また、イヌリンは腸で水分を吸収するとゲル状になります。そうなることで胃から小腸への食べ物の移動速度が緩やかになり、糖質の吸収速度を抑えてくれます。そうなると血糖値の上昇を抑えてくれるため、糖尿病の予防などさまざまなメリットもあるのです。
イヌリンにはダイエット効果もある!
また、イヌリンの粘性によって空腹感を抑えてくれる効果もあります。つまりダイエット効果まであるということです!
空腹感自体を抑えることがダイエットになるのは、食べ過ぎを防いでくれるからですね。血糖値が一気に爆上がりするのは、早食いなどで食べ物を一気に体に入れたり、負担の大きな肉類や炭水化物を一気に食べるからです。
そのため、血糖値を上げないためにも、食べ過ぎを防ぐためにも、まずはイヌリンの摂取、つまり菊芋から食べるのは非常にオススメです。
つまり野菜を前菜として食べる食習慣をスタートするきっかけにもいいでしょう。前菜として野菜から食べるのは、血糖値の上昇を緩やかにしたらい食べ過ぎを防ぐ効果があります。野菜を食べる習慣は野菜不足も解消できますし、食べ過ぎを防ぐためのカンタンな方法にもなりますので、菊芋入りのサラダなんかを取り入れるのはいいですね。
後述しますが、菊芋のオススメの食べ方も紹介するのでぜひチェックしてください!
野菜中心の生活はダイエット効果も健康効果もバリバリに高まるので、心身ともに元気になること間違いなしです。
菊芋にはイヌリン以外にも栄養素たっぷり!
イヌリンが人体にとって有用なのは紹介した通りですが、菊芋にはほかにもさまざまな栄養素が含まれています。
その1つがカリウムです。カリウムにはるというわけですね。があるので、血圧上昇を抑制する効果があります。利尿作用は体内の不要なものを体外へ排出してくれるので、むくみなども解消してくれます。
また、菊芋には亜鉛も含まれています。亜鉛は膵臓やインスリンの働きをサポートしてくれるだけでなく、抗酸化作用もあります。
菊芋を食べれば若返り効果まである!
この抗酸化作用は、人体にとって、そして美容にとっても非常に重要です。なぜならアンチエイジング効果がありますからね。そうです、若々しくいるために必須のものです!
抗酸化ということで酸化を防ぐ力があるというわけですが、人体の酸化は肩こりや慢性疲労、肌荒れなど体にとってうれしくないことばかり引き起こす原因になるだけでなく、酸化は体にダメージを与えてしまいます。
というのも、酸化を起こすのが活性酸素です。活性酸素は過剰に生成されると肝臓の機能が低下し、老化がどんどん進んでしまいます。抗酸化力は40代から急速に下がってしまい老化スピードもアップするため、普段から食事で抗酸化力を高めておくことは老けないためにも非常に重要です。見た目が老けるだけでなく、やる気が出なくなったり疲れやすくなるなど、心身ともに老け倒してしまいます…
ちなみに菊芋には、抗酸化作用のある菊芋以外にも、活性酸素を直接分解するポリフェノールも含まれているのでうれしいところ!
ポリフェノールは美容成分としても注目されていますよね。それは肌を老化させる紫外線や乾燥から肌を守ってくれるバリア効果を高めるからです。肌の老化は太陽光をバンバン浴びることで急速に進んでしまいますから、菊芋にはなかなかの若返り成分が含まれているともいえますね。
菊芋のオススメの食べ方
そんな菊芋をバンバン食生活に取り入れるべく、オススメの食べ方を紹介しましょう。
菊芋はかなり地味ーな見た目をしていますが、泥さえ落とせばそのまま生で食べることもできます。なので、新鮮な生菊芋をサラダにして食べるのはシンプルにオススメです。調理の手間も省けますし、サラダを前菜として食べれば血糖値上昇も食べ過ぎも防げるのでいいこと尽くし!
採れたての菊芋は歯応えがシャキシャキしているので、食感自体も楽しめるのもいいですね。ちなみに千切りにすることで柔らかい口当たりになるので、お好みの食感を味わうために切り方も工夫するのもいいでしょう。
ちなみに加熱して調理する際には一点注意があります。それは茹でる際です。
というのも、菊芋に含まれるイヌリンは茹でると成分が抜け落ちてしまいます。つまり茹でた汁を捨てようものなら、イヌリンごと捨て去ってしまうのです。それは非常にもったいない!
なので、茹でる場合はお味噌汁にするなど、茹で汁ごと摂取できる調理法がいいですよ。お味噌汁なら調理もカンタンですし、ほかの食材も一緒に手軽に摂取できます。
あとは炒めて調理するのもいいですね。菊芋は軽く火を通すとホクホクした食感になるので、サラダで食べるのとはまた異なる食感を楽しめます。ちなみに長めに火を通すとモチモチ感を楽しめるので、変幻自在の菊芋の食感をお好みアレンジで食してください。ゴア油で軽く火を通すだけでヘルシーに楽しめますよ。
菊芋を食生活に取り入れて健康になろう!
菊芋には健康に嬉しい効果がもりだくさん!
ジャンクフードや冷凍食品などがメインという方はこれを機会に、まずは菊芋入りのサラダや味噌汁などから食事をして、健康な食生活を始めてください。
食事が変われば体が変わります!!!
参考サイト:
菊芋って何?
菊芋とは?キクイモの栄養&基礎知識!話題のスーパーフード菊芋
カリウムの働きと1日の摂取量
老化の原因は体の酸化!? いつまでも若くいたい人、必見の「老化の仕組み」
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