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健全な肉体には健全な精神が宿る!
心身ともに健康でいるためにスポーツは人類の良き友でありかけがえのないパートナーです。
数々あるスポーツの中はどれも魅力が尽きません。球技であればチームプレイで楽しめる野球やサッカーはもちろん、テニスやバドミントンなど個人で駆け引きも楽しめますし、アーチェリーは己のと戦い、格闘技であればシンプルに相手との戦いを楽しめます。
身体を動かすことが好きな一人としてさまざまなスポーツの魅力を紹介したい一心!
全身運動の代名詞の一つとして名高い水泳を紹介していこうと思います。
水泳とは?
水泳とはどんなスポーツかと言えば、だれもが一発でピンとくるものでしょう。
その名の通り水の中を泳ぐスポーツであり、身体を動かすという意味では太古から人類とともにあった運動といえます。
なぜなら地球上は水の惑星と呼ばれているように、地表の3分の2は水で覆われています。じつに14億立方キロメートルの水の大半は海水であり、海はもちろん、河川、湖、池など淡水でも人類は動物と同じように古来から泳いでいました。
動物にとって泳ぐという行為は非常にポピュラーです。というのも、動物は水辺の動物から進化してきた歴史があります。つまり生物の先祖はみな泳いでいたため、多くの動物が生まれつき泳ぐ力を持っているのです。
水を泳ぐ目的はシンプルに楽しむためであったり、暑さから凌ぐためにレクリエーションとしても親しまれてきました。暑い地域では水に入ればいい、というのはじつにシンプルな対処法ですからね。
移動手段としても必然だった水泳
そのほかにも、移動手段として水泳は重要な方法でもありました。橋のない川を渡る場合、舟を作るにはそれなりの時間と費用がかかります。しかし、人類は泳ぐことができる生き物なので、自分の身一つで道をつくりだすことができたのです。
これは古代や中世の兵士が戦場で道を切り開くためにも重要なことです。避暑地としてではなく戦地として川を渡る場合、重い武具をつけたまま泳ぐ必要があります。そのため、適切な泳法を学んでいなければ溺れて命を落とすことだって珍しくはなかったのです。
戦士だけでなく、水場での仕事を生業とする漁師も、溺死しないために泳ぎを身につけます。
このように、水と人間は娯楽として、戦いの場として、食料を調達する場としてなど、密接な関係を築いてきました。水泳が身近な存在として発展したのは、人類と水の関係がとても身近だったことも関係しているでしょう。
水泳の歴史
人類の歴史とともに水はあり。そこで培われた泳ぎの技術は、やがて水泳というスポーツに発展していきました。
正確な記録こそ残されていないものの、生物として生まれ持って泳ぐ力を持っていた人類にとって、泳ぐ技術は自然かつ体系的に築かれていったことが容易に考えられます。
とはいえ、意外なことに紀元前776年からギリシアでスタートした競技祭、つまり古代オリンピックでは以外にも採用されていなかったとのこと。
そのため有史以来から人類とともにあったにもかかわらず、スポーツとしての水泳のほとんどはわずか100年ほどしか歴史が存在していません。人類史とほぼ同じ歴史があるのにです!
(補足しておくと、古代オリンピックは陸上競技がメイン種目だったため、水上種目が採用されていなかったというのも関係してはいます)
近代オリンピックで採用されたのは、1896年の第1回アテネ大会回から競泳は採用されています。
ちなみに、オリンピックではなくスポーツ競技として確立されたのはそれよりも以前です。
意外かもしれませんが、スポーツの水泳が発祥した国はイギリス。1837年に競泳競技として初めての大会が行われ、その約60年後にアテネ五輪で競泳が行われたのです。
最古の泳法は平泳ぎ
やっとのことで日の目を浴びたスポーツ、水泳。多くの泳法は100年ほどしか歴史がないと言いましたが、一つだけ例外があります。
それは平泳ぎです。
古代ローマやギリシアでは、競技として採用こそされていた記録はないにしろ、平泳ぎの原型となる泳ぎが行われていたといわれているのです。
そのため平泳ぎだけは長い歴史を持っており、1896年に初めて競泳がアテネオリンピックで採用されたときは、どんな泳ぎ方でも自由な種目「自由形」だったにもかかわらず、選手が選んだ泳法は軒並み「平泳ぎ」でした。
しかし、アテネ五輪で競泳が競技として採用されて以降は泳法も研究され、新たに背泳ぎが開発されて競泳界の主流となります。そして第2回のパリ大会では背泳ぎが独立種目として採用されるに至ったのです。
それから第3回には平泳ぎが独立種目となり、スピード重視の自由形種目ではクロールが花形として登場します。
ちなみにバタフライは、平泳ぎから独自進化を遂げた泳法です。つまり、平泳ぎの一種としてバタフライは存在していました。これはどういうことかというと、平泳ぎ種目でバタフライが使われていたのです!
そのため、1956年のメルボルン五輪からはバタフライも独立種目として採用され、現在のような競泳の形ができあがってきました。
水泳のメリット
人類史とともに歩んできたといっても過言ではない水泳は、健康の観点から見ても非常に魅力のあるスポーツでもあります。
よく言われるのが、ダイエット効果の高い運動としても注目されがち!
そんな水泳の運動メリットについて紹介していきましょう。
消費カロリーが高い
水泳は有酸素運動の中でも特に運動強度が高いため、継続して行えば体脂肪の燃焼や内臓脂肪の現象に大きくつながります。
地上での運動よりも消費カロリーが高いため、ダイエット効果は期待できます!
それも地上の約2倍のカロリーが必要と言われるくらいですから、いかに運動効果が高く、効率の良い方法なのかが伺えますよね。
水泳でハードな身動きを取らずとも、ただ水の中に浸かっているだけでもエネルギーは消費されるくらいです。なぜなら地上でいるよりも水中にいる方が体温は奪われるため、体温を維持しようとするだけでエネルギーが必要になるからです。
カロリー消費量を地上の運動で比較した場合、かなり驚きの結果があります。体重50kgの女性で比較して、100kcalを消費しようとするとします。地上での運動、ウォーキングであれば約40分をかけて消費するのに対して、水泳ではなんと3分で消費するといわれているのです。
水泳は消費カロリーが高い。これがまずポイント!
全身を使うことができる
水中での運動は、身体全体に水圧による負荷を受け続けることになります。この際に発生する水の抵抗によって、全身のバランスの良いシェイプアップ効果を期待できるのです。
水中での運動は必然的に全身を使うので、水泳をするだけで身体全体をくまなくトレーニングすることもできます。全身を一気にダイエットするなんて夢のような運動が実現できるばかりか、鍛えるという観点から見ても水泳はとても効果的な運動なのです。
メリハリのある身体作りができる
女性にとってこの全身運動の恩恵は、カロリー消費だけではありません。全身をシェイプアップするのはもちろん、脂肪燃焼をしやすい身体を作ることが可能になるのです。
なぜなら、水圧が全身にかかることで筋肉や血管が収縮して、水圧に対応するために心臓が血液を送り出そうと強く働きます。すると血液の向上や、新陳代謝が向上していき、脂肪燃焼をしやすい身体になっていくのです。
さらに、普段の生活や陸上運動では下半身に溜まりがちな老廃物を心臓に送り返しやすくなるメリットまであります。
これは、水圧によるマッサージ効果や、足の筋肉のポンプ機能の活性化によって得られる恩恵なのです。
普段の生活で下半身の張りが気になる方にはかなり効果的な運動といえます。立ち仕事やデスクワークの方の体調を大きく改善する効果を期待できますよ!
トレーニング効果もバツグン
地上でのトレーニングよりも水中でのトレーニングの方が高い効果を発揮するのは、水の密度にもあります。
水の密度は空気の約800倍なので、筋肉を引き締める効果が高いです。水の抵抗は自然による力のため、筋肉の強さと持久力を無理なく高めることはできます。
また、水中でのトレーニング方法によって効果的な機能向上も期待できるのです。水中で泳ぐだけではウェイトリフティングのような高負荷の筋力トレーニングは難しいですが、泳ぐ時の水の抵抗力をより高くすることで筋肉を鍛えることもできあmす。たとえば、パドルという水泳で用いるトレーニンググッズを使うのはポピュラーな方法です。
また、泳ぎ方自体を工夫するのも一つ。高速での水泳は速筋繊維を強化して瞬発力を高めることができます。対して、時間をかけて長距離を泳ぐことで心肺系スタミナや持久力を向上することができる遅筋繊維を鍛えることができます。
さらに、身体の特定の部位を鍛える泳ぎ方もあります。上半身を鍛える場合は足の間にブイを挟んで、体幹と腕を使って前身するのがいいでしょう。下半身を鍛える場合は、背泳ぎやバタフライのキックが効果的です。
このように、泳ぎ方を工夫することで効果的なトレーニングになるため、男性が身体能力をアップするためにも水泳は非常に魅力的!
メンタルを改善する効果もある!
シェイプアップや筋力アップ、体力向上まで期待できるだけでなく、なんとメンタルまで改善することができる水泳!
運動自体がそもそもうつ病リスクを改善するために非常に効果的なことが証明されており、なかでも水泳を習慣的に行なっている人の43%が水泳を始める前よりも幸福感が高まったと回答しています。
この調査ではなんと330万人を対象に行なった調査なので、かなり信憑性の高い結果です。
さらに、26%は日常で面倒だと感じがちなタスクでも高いモチベーションで取り組めるようになったといいます。
メンタルが沈みがちな人はメンタルの回復に、そしてさらには日常でのやる気すらもみなぎらせることができるなんて驚きですね!
水泳は水に浮いているだけで浮力が働き、体の力を抜くことができるのでリラックス効果があります。また、胸部や腹部にかかる水圧の負荷に対応するため、肺周りの呼吸筋が強化されます。これによって深い呼吸ができるので、深呼吸によるリラックス効果まで得られるようになるのです。
誰でも簡単に楽に泳ぐ方法を提唱した、トータル・イマージョンを提唱したアメリカのテリー・ラクリンは、ニューヨーク・タイムズのインタビューで水泳の瞑想効果についても言及しています。
「プールを往復するだけのルーティンが、心を意識して泳ぐことで、運動を伴う瞑想に変わります」
水中でのリズミカルな動きが瞑想のような効果を感じる人も多く、その効果をマインドフルスイミングと呼称されるほどです。
年齢を問わずに健康増進する効果まで!
水泳は身体への負担の少ない運動のため、子供から大人、また高齢者にも無理なくできる運動です。
水泳によって水温への抵抗により、身体の免疫力が上がって風邪を引きにくくもなります。
さらに手足を使った水中での全身運動は、手足で異なる動きを行うので脳を活性化することができます。その結果、なんと認知症の予防にまでつながるのです!
水中での運動はリハビリにも広く使われるので、水泳は万人に向けた運動といえますね。
水泳を日常に取り入れよう!
だれもが自分の目的に合わせて無理なく運動できる。それが水泳です。
始めから完全にクロールや平泳ぎなど泳法ができなくとも、ただ水中で浮いたり、水中ウォーキングをするだけでも効果があります。
慣れてくれば顔をつけたり、プールサイドでバタ足の練習などして、少しずつ泳ぐトレーニングをしていけば大丈
夫!
自分のペースで水泳を日常に取り入れれば、自ずと心も身体も変わっていきますよ!
参考サイト:
競泳(水泳)の起源と歴史|オリンピック競技の起源
オリンピック基礎知識
水泳ダイエットは魅力がいっぱい! メリットと効果的な運動メニューを紹介!
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健康長寿ネット