人類は最弱の生物!?面白不都合な進化を遂げた人体の不思議

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人体というのは不思議なもので、いろいろと奇跡的な要素にまみれています。

トレーニングして筋力アップしたり、飯食って健康が左右されたりと、すべては人体があってこそ。当たり前ですが、パンプアップするにもシェイプアップするにしても肉体がなければ話になりません。

その肉体はタンパク質を摂取すれば身体がどう変わるという話から、代謝を上げて痩せやすくするなど、科学的に判明していることであれこれアプローチして意識的に肉体を改革することは可能になってきました。

しかしどうやっても現在の科学力をもっとして再現できない人体のミラクルがあったりするので、ほかでもない自分自身の体内に人間の叡智を結集しても実現不可能な機能が備わってるのは興味深いですね。

肝臓と同じ化学工場を作ることは不可能

たとえば。

肝臓ってありますよね。人体右の肋骨に守られており、栄養の貯蔵だったり有害物質の分解などを担っている機関です。何気に体重の約50分の1、つまり1kgから1.5kgぐらいある巨大な臓器です。人間の身体で最も大きい臓器ですからね。

この肝臓、多くの機能が備わっていており、人体を成立させるために多種多様な化学反応が行われています。ゆえに化学工場なんて呼ばれ方もするのですが、肝臓が行っている化学反応を休むことなく行えるような化学工場を現実に人類が作り出すことは今のところ不可能だといいます。

それほどまでに高度な機関をどこの賢い人だろうが愚か者だろうが備えていると考えると、感慨深いというか。だれにでも優秀な臓器が備わっているのなら、だれだってどうにでもなるって話です。

まぁそもそも幸運度で言えば、日本国の人間として生まれた時点でわりかしラッキーですからね。何時間もかけて水を汲みにいかなきゃならない環境で生まれたとしたらスマホイジってる場合じゃないですよー?

しかし完全無欠じゃない人体

だれが作り出してご用意してくれたのかこのボディ。詰め込まれた機関は神秘のベールに包まれており、解剖学が発達する前には宗教的な理由だの神秘を履き違えただので文章にするのもキツ過ぎるエグ過ぎる治療(?)が行われていたわけですが、科学が進歩してあれこれ分かるようになって良かったですねホント!

もう治療薬として水銀飲まされませんよ!

しかし科学が発達して分かったことがあります。それは人体は色々と欠陥も有していたのです。

有能な化学工場を持っているにもかかわらず、「なんでそんな構造にしちゃったんですか創造主さん?」と突っ込みたくなるような構造もあるのは逆に興味深く面白い!

肝臓化学工場(株)は切り取っても再生するほどの優秀有能っぷりなんですからね!ラット実験ではなんと3分の2くらい取り除いても再生したというファンタジー漫画の設定かなんかかと疑うような力持ってるんですからマジびっくり。復活の呪文すら唱えなくていいんですよ生きてるだけで元通りってなわけですからね。

にもかかわらず。

人体は欠陥まみれだった!!

優秀かそうじゃないのかどっちか分かんないですね。

というわけでどのへんがおかしいのか紹介していきましょー。

目がおかしい

まず目です。目がおかしいです。

ぱっと見では別におかしいところは特にはありません。大きな目してる人っていいですよねー。

が、顔面のルックスの話じゃなくて構造の話です。目の中でとち狂ったことが起こっています。

人の目はなんのために存在するかというと、モノを見るためです。異性によく思われるために顔面にくっついてるわけじゃありません。いや目が綺麗な人は大変魅力的ですけどね。問答無用で!!

じゃなく人の目は光を感知して視界の情報を脳に伝えることです。つまりこれがモノを見るってわけで。

眼球に入った光は網膜に届いた後に網膜に届きます。

その後、網膜の中にある光需要細胞という細胞で光を受け取るというのが一連の流れです。

てことはこの光需要細胞というそのまんまな名前ついてる細胞に光を伝えりゃいいわけですが、この光需要細胞の付き方がどうも変なんですよ。

ピッチャーに背中を向けるキャッチャー

光をこの細胞に届ける必要があるんですから、ふつうに考えたらです。

目から入ってきた光を光需要細胞でキャッチする必要あるなら、目の外からピッチャーが光を情報として投げてきたた、キャッチャーは目の中で正面でミット構えてる必要ありますよね。

なのにです。

この目の中にいるキャッチャーの光需要細胞くん。

なんと、ピッチャーに背中向けてます。

どういうことかというと、そのまんまです。

光を受け取る部分が、目の真逆向いてるんです。

マジでピッチャーに対してキャッチャーが背中向けてる状態です。

どういう冗談やねんって感じですが、これは人体構造的にもシャレにならないデメリットが凄まじいです。

野球でもあり得ないですが人体でも当然のようにあり得ないことがあり得ちゃってます。

まず光を受け取る云々の前に、細胞から脳に伸びているケーブル部分が混線しまくります。配線がグッチャグチャになるんです。

しかもケーブルがゴチャって束になってしまってる部分ができるのですが、この部分に光需要細胞は当然配置できません。この部分は当然受容体となるものが存在しないので光を感知できません。(この部分を視神経乳頭といいます)

つまり人間は見えない部分が存在するんです。見えない部分ってなにかっていうと、片目では視認できない場所が発生するんです。これが「盲点」と呼ばれるものですね。

シンプルに欠陥でしかねえじゃん!!!

盲点とはネガティブな際の表現に使われてますもんね。だって見えねえんだし。

その盲点ができるのが、目の中のケーブルの配置がクソってるからだというのが笑えない笑い話です。

しかし一応補足しておくと、この目の構造は人間だけではありません。脊椎動物は光需要細胞が逆についてるので、地球上で集まったとしてもほかの生物から人間だけがバカにされることはないです。

タコやイカの目はちゃんとついている

が、タコやイカからはボロカス言われます。

なんでかっていうと、頭足類と呼ばれる彼ら彼女らはしっかり正しい向きに光需要細胞が付いてるからです。

つまりタコさんイカさんの方が目の構造が優秀です。

タコ「なにがタコだよボケが」

と言われても文句いえませんねごめんなさあい!!気の毒ですよねタコってだけで悪口に使われるの。彼ら彼女らの方が目優れてるんですよ?

なので網膜剥離といった網膜の病気は脊椎動物に多いので、マジでただ単に欠陥構造です。

なぜ目がこんな欠陥構造なのか?

表面なぞっただけじゃ判明しないことでも一度裏側を暴けばこんなシンプルに欠陥あるなんて笑える話ですが、なぜこんなややこしい構造しているでしょうか。

人に限らず生物は、いきなりこの世界に現れたわけではありません。あれこれといろんな歴史という過去があってこその現在なわけで、つまりさまざまな進化の結果、今があるのです。

つまり途中でいろーんな変化を経た上での形状なので、構造というのはいきなりみなさんがお持ちの人体ではなかったのです。

なので目に関していうと、目がつくられたどこかしらの段階で逆向きについてしまったの考えられます。

それにしても脊椎動物がみんなして逆向きについてしまったというのは、進化の過程で「聞いてねえぞおい!!!」となる話ですね。

進化の過程でこういうシンプルなミスが発生したのなら、次に変化する過程で戻っても良さそうなものですが、そう簡単にはいかなかったのです。

複雑化したものは手直しするのが非常に困難

目が完成した時点で逆向きに光受容細胞がついていると判明したところで、目は複雑な機関として成立してしまっていたから手遅れという。

ゲームの例えでいえば、ファミコンやらプレステなどわりかしシンプルなハードではゲームの作り直しが簡単にできていたからこそ、「なんか作ったけどいまいち面白くないから作り直そうぜ!」ということがやりやすかったです。

が、ハードが進化してプレステ3やら4やら5になってくると、ゲーム自体が複雑になってきます。しかも投資する金だってバカにならないので、いざ作り始めたらたとえ微妙だったとしても「……このまま続けるぞ」となりがちだったりするという。

具体的な例で言えば、プレステのバイオハザード2はそうやって作り直された過程がありますが、プロデューサーを務めた三上真司が設立した会社で作ったサイコブレイクというゲームではその過程を踏めず、シリーズ自体がこけてしまったのではないかという話があったり。

進化して複雑になるということは人体だろうがゲームだろうがモノづくりという点では共通しているのが興味深い。歴史的建造物でいえば、ピサの斜塔が地盤の地質が悪いのに建造続けたら傾いちゃいましたし、一回始めると後戻りできないなんてこともままあるってなもんで。

とにかく複雑化して一応は成立しているからまあ目というのは表面上どうにかなっているわけです。目が綺麗な女性っていいですよね!

どんな人でも目の裏側は光受容細胞が逆に付いてるんだなと考えたら複雑ですね。そんなこと思って女性と会ってるやついたらかなりサイコですが。

タコやイカは脊椎動物よりも進化した説

「でも逆向きについてようがそれでちゃんと暮らせてるならそれが正しいんじゃないの?」と思った方もいるかもしれません。たしかに完璧でなくてもそれで成立してるならOKという考え方は別によいと思います。

しかしなんでタコたち頭足類はうまいこと正常な方向で目の裏側ができているかというと、彼ら彼女らも実は我ら脊椎動物と同じで逆向きに光受容細胞がついていたようなんです。

が、タコさんたちはちゃんともう1段階進化をしたため、正しい向きに光受容細胞がついたのだと考えられています。

逆に言えば、脊椎動物の目はやっぱり不完全ってことですね。目の構造でいえばタコたちより進化の段階が低いと考えると、これからのタコの見方捉え方に変化が生まれるやもしれません。

首もやっぱりおかしい

という感じでほかの生物と比較してみると、人間はあれこれ欠陥構造が浮き彫りになってきます。

目以外で言えば首がおかしいです。

なにがおかしいかっていうと、脊椎動物のお仲間さんと比べても人間の首は致命的な弱点を備えています。

首は弱いんです。

どういうことか。

ちょっと考えてみたら不思議なんですが、首ってぜんぜん守られていないんです。

脳やら心臓は頑丈な頭蓋骨や肋骨で守られています。

でも首って妙に無防備じゃありませんか?

脳やら心臓が急所なのに、首なんて後ろからトンっと漫画よろしくついてしまったら気絶どころでは済まない場合があります。なんだったら命に関わるので、どんだけ脆いんだよという話です。

くわえて、ほかにもツッコミどころが。

人間は口から食べ物を取り入れて鼻と口から空気を取り入れますが、どっちも一つの管で管理しています。ちなみに口から呼吸できるのは哺乳類の中で人間だけです。

これ聞くと特別感ありますが、めっちゃ不都合もでてきます。

窒息しやすいんです。

食べ物が喉に詰まりやすいという欠陥っぷり

食べ物が喉に詰まると呼吸ができなくなりますよね。子供とかお年寄りとか非常に危険な。

でもこれも人間だけのトラブルです。

たとえばクジラは分噴気候といって、空気専用の通り道があります。真上に向かって水をぶち上げているあれです。ちなみにこれ鼻です。これ鼻って驚きですよね。

こういう感じで人間とは空気の取り込み方がまったく異なるため、食べ物がつまるなんてことはあり得ません。人間からすりゃ鼻のつき方がおかしいぞと面白おかしく突っ込みたくなっても、クジラからすりゃ食べ物詰まらせた程度で死ぬ人間が驚愕の事実でしょう。人間からしてもビックリですよ。

また、ヘビや一部の鳥類では獲物を丸呑みにしていても呼吸を続けられるくらいです。こうして比較してみると、いかに人間の喉が脆弱かがよく分かります。

人間が喉にモノを詰まらせやすいのは、食堂の入り口である咽頭までの距離が異様に短いことにあります。ほかの生物はもっと首の下の方に咽頭があるのでモノが詰まりにくいのですが、なぜじゃあ人間は喉がこんなことになっているのか。

それは人間の発生が特殊なためです。つまり発生をしやすくするために独自の進化をしたことで、デメリットとしてこんな首だの喉になったというわけです。

ほかの生物にはできない発生ができたりと、コミュニケーション能力にも特化した発生ができるのは人間の強み。こう考えると人間の首も喉も捨てたもんじゃないですが、構造的欠陥があるのは事実なので把握しておいた方がいいかと。

デメリットもあればメリットもあるのが生物

複雑な機構ゆえに進化をミスったら変なことになったりしますが、ゆえに特化した能力を備えていたりもするのは興味深いですね。

シンプル構造過ぎると人間などが有している能力を持てなかったりもするので、進化の代償と考えるのか、唯一無二の能力を持っていると考えるのかは人それぞれ。

デメリットもあればメリットもあるというのは興味深いですね。それは個人個人にもいえることです。

なにかが劣っているからといって苦手なことに着目するのか、得意分野があることを知っていてそれを伸ばすのか。

生物なんてのは種類によって特徴があるんです。なら同じ人間同士でも違いがあって当然。

タコより目の構造が劣ってるから凹まないでしょ。クジラのように噴気孔がないからっつって人生諦めますか?

んなこたあない!

じゃあ得意不得意を把握して得意を活かしていきましょーっつう感じで。首も喉も蛇より弱いけどめっちゃ人間は喋れてコミュ力ありますよっつう!