こんにちは、ライターのMIKIです。
リモートワークの働き方が浸透した昨今、場所を選ばず自由に働ける「Webライター」を目指す人も増えているようです。
しかし、これからWebライターの仕事を始めようと思っている人のなかには「本当に稼げるの?」「自分にもできる仕事内容なのか?」といった不安を抱えている方もいるのではないでしょうか。
というわけで今回は、Webライターの仕事内容や年収について解説します。
ライターとして働くメリット・デメリットもお伝えするので、ぜひご参考にしてください!
目次
Webライターってどんな仕事?
すばりWebライターの仕事とは、メディアやWeb上に公開する記事・文章を書くこと。
企業の自社メディアに掲載される広報記事や社員の取材記事、会社の商品やサービスを売るためのセールス記事などを執筆することが多いです。
具体的には、下記のようなコンテンツを指します。
- Webメディア・オウンドメディアの記事
- 企業の広報記事
- 企業の採用関連記事
- Webサイトの記事
- SEO記事
また、記事の種類はこのようなものが挙げられます。
- インタビュー
- イベントレポート
- SNS向けの集客コンテンツ(バズ狙い)
- コラム・エッセイ
- PR
- ニュース
記事はWeb上で公開されるため、Webライターは紙媒体とは異なり、Webの特性を踏まえた書き方が求められるでしょう。
SEOやインタビュー記事が多い
企業やクライアントの目的により、どのような媒体で、どのような種類の記事を書くかは異なってくるでしょう。なかには企画から携わるものもあります。
特に多いと感じるのは、検索結果で上位掲載を目指す「SEO記事」や、メディアに関連する人や記事テーマの知識人に取材をする「インタビュー記事」。
そのため、SEOの知識や取材スキルがあると、Webライターの仕事はやりやすいといえるでしょう。
仕事の獲得方法は、ライターとして企業に就職する、案件募集サイトから応募する、クラウドソーシングから応募する、などさまざまあります。
記事が完成するまでの4ステップ
次に、記事が完成するまでの基本的な流れをご紹介します。今回は企画提案から取材、執筆まですべて行う際の流れになります。
step1.企画提案(構成提案)
Webライターの仕事は、基本的にクライアントや仕事先から依頼を受けて始まります。
まずは依頼を受けた記事のテーマ、趣旨などを理解します。そのメディアのペルソナ(読者像)を把握し、ニーズに沿った企画を提案したり、構成を作成し確認したりしてもらいます。
企画自体は、すでに先方で固まっていることもよくあります。その際は、構成からのスタートになるでしょう。構成とは、いわゆる記事の骨組み。どんな要素をどういう順番で入れ込むか、読まれやすい記事にするため作成します。
記事の方向性を決める作業でもあるので、構成でスムーズにOKが出たら、滑り出し順調といったところでしょう。逆に構成で細かい修正が入る場合、先方のなかでどんな記事にしたいか具体的なイメージが付いているということ。入念にヒアリングし、すり合わせることが大切です。
step2.取材準備(調査)
企画や構成が完成し、無事クライアントからGOサインが出たら、次は取材準備・調査です。
取材記事の場合は、取材対象者について入念に調べ上げます。対象者のSNSやほかインタビュー記事があれば、できる限りすべてチェックします。対象者が著名人の場合、参考にできる資料がたくさんあるので、それだけ時間をかける必要があります。大きな図書館ではこれまで発刊された雑誌が読めるので、そういうった場所で過去の取材記事を読むのも手でしょう。
取材記事でない場合も、その記事を書くために必要な情報を集め、調査することが大切。ネットの情報には信憑性に欠けるものもあるので、書籍や論文なども併せて参考にすると良いでしょう。
step3.取材
取材の準備が済んだら、いよいよ実際に取材を行います。
記事を書くために必要な情報を、直接取材対象者に聞き出す作業です。
ちなみに、取材の対象は人だけではありません。場所や特定の物事について記事を書くときは、その情報が得られる場所に訪れて観察したり、必要な情報を得るのも立派な取材といえるでしょう。
取材中は、リサーチ済みの情報を信じすぎないこと。実際に取材対象者と話して、ネットや書籍に載っている情報と乖離があることも多々あります。Web記事は鮮度が重要なので、最新の生の声をキャッチできるよう努めましょう。
step4.執筆
取材が終わったら、最終段階である執筆作業に入ります。これまで積み上げてきた準備や取材がようやく「形」になります。
取材記事の場合、まずインタビュー音源を文字起こしして、内容をまとめます。最初に作成した構成に内容を当てはめながら進めていくと楽です。
もちろん構成段階で想定していない内容もあるので、そちらも加味し適宜修正していきます。
記事内に画像が必要な場合は、必要な写真を選定し挿入するのもライターの仕事です。
初稿が完成したら、先方に提出し、修正作業に入ります。個人ブログの記事とは異なるので、なるべく先方の意向に沿った修正を心がけましょう。
Webライターの年収
次に、気になるWebライターの収入について触れましょう。これは、ピンからキリまであると思います。
株式会社AlbaLinkの調査では、独立系WEBライターの平均月収は27,933円という結果が出ています。
平均年収に換算すると約33.6万円になります。
こちらの調査は現役Webライター109人を対象にしたもので、あくまで参考程度ですが、ある程度信憑性はあるでしょう。
また、こちらも参考程度になりますが、「フリーランス白書2019年」のWEBライターを含む「文筆系フリーランス」の年収は下記のようになっています。
年収 | 割合 |
200万円未満 | 32.0% |
200〜400万円未満 | 26.9% |
400〜600万円未満 | 21.5% |
600〜800万円未満 | 8.2% |
800〜1000万円未満 | 5.5% |
1000〜1200万円未満 | 2.3% |
1200万円〜1500万円未満 | 0% |
1500万円〜2000万円未満 | 0.9% |
2000万円以上 | 0.5% |
この分布を見ると、年収200万円未満がもっとも多く、200~400万円未満が次に多い結果になっています。
こちらはWebライターに限ったデータではありませんが、フリーランスの物書き業は、なかなか安定した収入を得るのが難しい職種のようにも映りますね。
ただ、Webライターはキャリアによって収入が大きく変わる傾向にあります。
始めたばかりであれば、まだコネクションや実績がほぼ無い状態なので、自ずと収入は下がります。キャリアを積んで案件を多く獲得すれば、それだけ収入も増えていくでしょう。
そのため、安定して稼ぐためには、ライター業を地道に継続していくことが大切です。
Webライターの報酬
次に、Webライターの報酬の種類を見ていきましょう。Webライターとして働く際、支払われる報酬形態は基本的に「時給」「文字単価制」「記事単価制」であることが多いです。
時給制・月収制
まずは、時給制・月収制。これは、基本的にアルバイトや社員として、企業でライターの仕事をする場合の報酬です。急激に報酬が上がることはないものの、安定した働き方を求める方に向いているといえるでしょう。
時給制・月収制では、記事の質や文字数に関わらず、シンプルに働いた時間のみで報酬が決定します。
文字単価や記事の質については、人によって認識が変わることもあるので、一番公正な報酬の決定方法ともいえるでしょう。
しかし、書いた分だけ稼げる、自分の能力応じて収入が増減するものではないため、人によってはモチベーションが維持できない恐れもあります。
文字単価制
文字単価制は、「1文字◯円」として、文字数で報酬額を決める方法です。
たとえば1文字1円であれば、1000文字書いて1,000円の報酬をもらえます。
こちらも、書いた分がそのまま収入になるので、分かりやすくシンプルな報酬決定方法でしょう。
文字単価制は、Webライターの報酬としてもっとも多いといわれています。ライター同士の会話では、よく「あの案件文字単価いくらだった」というような話になります。
メリットは、自分の頑張り次第でいくらでも収入を上げられること。文章に自身がある方や、早筆の自覚がある方は、モチベーションを維持して働ける方法といえるでしょう。
記事単位制
記事単位制は、「1記事◯円」のように、記事単位で報酬が発生する方法です。
インタビュー系のメディアの場合記事単位制を取ることが多く、よく募集案件で「1記事15,000円以上」などと書かれているのを拝見します。
記事単価制では、文字数によって報酬が左右されることがありません。そのため、必要以上に文字数に囚われることなく、自分のペースで書いていけるメリットがあります。
また、記事単価制では、文字単価制よりも報酬の計算が簡単です。自分で請求書を作成する場合も、時間がかかりません。
ただし、報酬形態のなかでもっとも記事の質が左右されると考えられます。先方の判断で、記事単価が変動することもあるでしょう。
そのメディアにおける自分の実力が顕著に出るので、人によってはプレッシャーに感じる場合も。反対に自分の実力が顕著に出るので分かりやすくてやりやすい、という方もいらっしゃいます。
Webライターのメリットとデメリット
次に、Webライターとして働くメリットとデメリットを見ていきましょう。
Webライターのメリット
Webライターのメリットには、主に「自由に働ける」「副業で始めやすい」「好きなことで稼げる」「自分の文章が成果になって見える」といったものがあります。
自由に働ける
やはりWebライターの大きな魅力は、自由な働き方ができることにあるでしょう。Webライターはリモートワークが多く、会社勤めでなければ基本的に自分の好きな時間に働けます。
会社員でも、場合によっては、納期さえ守ればオフィスに常駐していなくてOKということもあります。
自分の好きな場所で好きな時間に仕事がしたい、という方にはぴったりの職種でしょう。
副業で始めやすい
Webライターの良さは、意外と手軽に副業ではじめられること。
現在クラウドソーシングで検索すると、たくさんのライター案件を見ることができます。
ライターの案件は多く、単価の低い案件であれば初心者でも任せてもらえる場合があるのです。
そのため、ライターの仕事に適性があるか不安な方は、今の仕事を続けたまま、空いている時間や休日に少し副業ではじめてみることをおすすめします。
好きなことで稼げる
Webライターの特徴として、ジャンルに特化した人が強いというものがあるでしょう。
特にニッチであればあるほど、競合は減ります。そのため、自分の好きなジャンルで仕事を得たい方のなかには、SNSで好きなジャンルの記事やブログを発信し、案件を得ている人が多く存在します。
ということは、自分が好きなジャンルで稼ぐことができるかもしれないということ。
Webライターと聞くと、「苦手なジャンルの記事も書けなくちゃいけないのではないか」と思うかもしれません。もちろん、ジャンル問わず案件を受けるオールラウンダーのライターもいます。
しかし、先述したように、ジャンルに特化したライターはニーズが高いのです。そのため、自分の土俵で戦えるチャンスも大いにあるということで、浪漫のある職種だといえるでしょう。
自分の文章が成果になって見える
文章が書くのが好きな方、自分の文章の実力がどれほどなのか知りたいという方にとって、ライターほど面白くやりがいのある仕事はないのではないでしょうか。
なぜなら、ライターの仕事は多くの場合、自分の文章の実力が成果になって現れるからです。
質の高い文章を書けば記事単価が上がる。書ける文字数が増えれば単価も上がる。
このように、自分の文章が周囲に与えた影響がある程度可視化できることで、モチベーションに繋がることもあるでしょう。
Webライターのデメリット
Webライターのデメリットとして考えられるのは、「納期に追われることがある」「スケジュール管理能力が求められる」「はじめは単価が低い」です。
納期に追われることがある
Webライターの仕事は、「納期」の世界です。
基本的に、「この日までに初稿を提出してほしい」という期限があり、その期限に追われる日々を過ごします。一つ記事を書いたら、また新たな案件を受け、新たな納期が出現します。
カレンダーは、趣味の予定より、納期で埋まります。
…少し言いすぎたかもしれませんが、しかし誇張ではなく、ライターにとって納期は生命線。一度納期に遅れると、先方からの信頼を損なう恐れがあるからです。
そのため、納期に追われることが得意ではない方は、ストレスフルな働き方かもしれません。
スケジュール管理能力が求められる
「納期」に関連して、日頃のスケジュール管理能力も求められます。
自分の能力や得意不得意を理解し、「この案件はこのくらい時間がかかりそうだ」と想定。案件数を増やしたりセーブしたりして、納期に間に合うようにスケジュールを調整します。
このスケジュール管理が誤ると、多くの案件の納期に間に合わず仕事数が減ったり、最悪の場合体調を崩してしまうことも。
そのため、自分のスケジュール管理能力に自信がない方は、ライターという職種が合っているのか慎重に考えた方が良いでしょう。
はじめは単価が低い
ライターを一から始める場合、はじめは、基本的に単価が低いです。
それは、単に実績やコネクションがないからなので、キャリアを積んでいけば自ずと上がっていきます。そのため、そんなに気にする必要はないでしょう。
しかし、単価が低いことで、生活に困ってしまう場合もあります。
前章でお伝えしたように、現職を続けながら副業で始めるなどすれば、そういったお金のリスクは防げるでしょう。
しかし、思い切って仕事をやめてライター業を開始する場合は、はじめはきつい状況になるかもしれません。
まとめ
以上、Webライターの仕事内容、収入、メリットやデメリットについてご紹介しました。
いかがだったでしょうか。
ライターは、地道にコツコツと続けていくことで徐々に成果や信頼を得られる職業といえるでしょう。
はじめから高い単価を取ろうとするよりも、まずは自分の納期を守るなどの仕事ぶりや記事の質を見てもらい、少しずつ信用を得ていくことで重宝されるライターになるでしょう。
それでは、最後までお読みいただきありがとうございました!