今回は、Node.jsのバージョン管理ツール、Nodenvのインストール方法を紹介します。
Homebrewすらインストールされていない前提で進めていきます。
nodenvを使う理由
これまではNodebrewを使っていたのですが、プロジェクトごとにNode.jsのバージョンを切り替えるのが面倒でした。
nodenvなら、プロジェクトごとにバージョンを設定できるので、バージョンを切り替える手間がかかりません。
という訳で、新しいMacを購入したのをキッカケにnodenvを使おうと決めました。
Homebrewをインストール

インストールの下にあるコマンドをターミナルで実行します。
/bin/bash -c "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/HEAD/install.sh)"
パスワードを聞かれたら入力し、「return」キーを押すように指示されたら「return(いわゆるエンターキー)」を押してください。
インストールが完了したら、パスを通します。「ユーザー名」はご自身の環境に合わせて書き換えてください。
echo 'eval $(/opt/homebrew/bin/brew shellenv)' >> /Users/ユーザー名/.zprofile
こちらも実行
eval $(/opt/homebrew/bin/brew shellenv)
anyenvをインストール
先ほどHomebrewをインストールしたので、brewコマンドが使えるようになっているはずです。
以下のコマンドを実行してみてください。
brew install anyenv
インストールできたらパスを通します。
echo 'eval "$(anyenv init -)"' >> ~/.zshrc $ exec $SHELL -l
次に以下のコマンドを実行
exec $SHELL -l
私が実行した時は「parse error」が出ましたが、気にしないで大丈夫みたいです。
nodenvのインストール
いきなりインストールするとエラーが出るので、一度初期化します。
anyenv install --init
初期化したらnodenvをインストールします。
anyenv install nodenv
再度以下を実行
exec $SHELL -l
これでnodenvコマンドが使えるか確認してみましょう。
nodenv -v
バージョン情報が出たらインストールは完了です。
nodenvを使ってみる
利用できるNode.jsのバージョンを確認してみましょう。
nodenv install -l
バージョンは色々ありますが、今回はM1チップに対応しているバージョン16の最新版をインストールしていきます。
記事執筆時点では「16.6.2」が最新版なのでこちらをインストールしてみます。
nodenv install 16.6.2
…結構時間かかりませね。
インストールできたら、念の為リフレッシュします。
nodenv rehash
インストールしたバージョンをデフォルトにします。
nodenv global 16.6.2
Node.jsがインストールされたか確認してみます。
node -v
「v16.6.2」と表示されたら成功です。
プロジェクト単位でNode.jsのバージョンを指定
プロジェクトによって使うNode.jsのバージョンが違う場合、そのプロジェクトで使うNode.jsのバージョンを指定することができます。
例えば、あるプロジェクトでは「バージョン15.14.0」を使いたい場合は、以下の手順で行います。
まず、使用したいバージョンのNode.jsをインストールしておきます。
nodenv install 15.14.0
プロジェクトに移動します。
cd プロジェクトのパス
次に、そのプロジェクトで使うNode.jsのバージョンを指定します。
nodenv local 15.14.0
これでこのプロジェクトディレクトリ内では15.14.0が使えるようになります。
「.node-version」という隠しファイルが生成されているはずです。
node -v
これで「15.14.0」が表示されれば完了です。